告とは、誰かに何か言う、宣言する、訴えることを表す漢字である。
告の新字体は、上の部分が土のようになっているが、旧字体の吿は縦線が下の横線を突き抜けていて、牛と同じ形である。小篆体も牛の下に口がある字形となっている。
このため告の字形については、牛+口の会意、牛を声符とした形声などの説がある。
〔説文解字・巻二〕には「牛、人に觸る。角に橫木を箸(つ)く。人に告げる所以なり。口に從ひ牛に從ふ」とあり、牛+口で、根拠として「易に曰く『僮牛の告なり』と」と〔易経〕を引用し、これに基づいて字形の解釈を述べている。しかしこの解釈には昔から異論が多いく、たとえば段玉裁は注で許愼の解説を否定し、声符が牛の形声としている。
牛+口の会意の解釈について、牛を犠牲を捧げて神に訴える説(〔証疑〕、〔古籀編〕、〔部首訂〕など)、牛の口を塞いでいる意味で梏の初文とする説(〔説文解字注箋〕)、牛の角に横木を付けて人に慣れていない牛であることを警告する意とする説(〔義証〕)、牛の鳴き声とする説などがある。
ほかに牛+口ではなく、之+口の会意で行って告げる意とする説(〔文源〕)や、舌を伸ばした形という説(潘任)もある。
甲骨文・金文の字形は牛でないため、白川静は上部は木の枝、下は祝詞を納めた祝器を表し、榊のような神聖な木の枝をつけて祝詞を神に捧げ、祈る意味とし、神が告げるので告ぐ意味があるという。
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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