SCP-2426-JP

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SCP-2426-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。

概要

SCP-2426-JP
基本情報
OC	Euclid
収容場所	N/A
著者	bamboon, Hasuma_S, highbriku
作成日	2020年8月2日
タグ	中毒 人工 性的 知性 粘土 精神影響 自動装置 自我
リンク	SCP-2426-JP
SCPテンプレート

SCP-2426-JPはとある十字路とその周辺環境を指し示している。この一体の道路幅は一般的な道路に比較して狭いため、車両は通行しづらいうえ、2mのコンクリート製のブロック塀のせいで見通しも悪い。どうやら一度も再整備は行われていないため、このような狭すぎる道路が残っているようなのだが、その割にアスファルトは十分に耐久性を保持している様子。

このエリア100m以内に、進入時点で恋愛関係・もしくは婚姻関係を持っていない者 (以下、「対象」)が進入し、他の人が全くいない状態のとき、対象の死角となる曲がり角に、対象の好みの性別・容姿の人型実体が出現し、昭和の少女漫画の如く衝突する (これによって対象が負傷することはない) 。こうして出会った人型実体に対象は一目惚れし、交流を希望すると人型実体は快諾し、連絡先を交換する。この人型実体はイベント終了後も消失することはなく、一般的な日本人と同様の生活を送る (対象の生活エリア付近のホテルなどを利用しているが生活費の由来は不明)。一般的にこの人型実体は自己投資だの自分磨きだのといった自己啓発願望が高いようだ。

惚れてしまった対象は、やがて結婚願望をいだき資産形成を行うと、人型実体にプロポーズする。その人型実体がプロポーズを承諾したのち、その人型実体は対象の視界から外れた瞬間に消失する。

――消失するのはその人型実体だけではない。対象の保有資産全ても同時に消失するのだ。結婚に向けてつみたててきた貯蓄、有価証券、不動産、その時着ていた衣服 (パンツ含む) などなどの一切合財がすべて消失するのだ。つまりこれは、結婚詐欺アノマリーというわけだ。「毛の一本までもむしり取る」という表現があるが、貯金も株も家も車も持ち物もすべてを惚れた弱みに付け込んで奪い去るというのも恐ろしい。せめて街中ですっぽんぽんにするのだけはやめてくれよ。

財団の調査によると、このSCP-2426-JPのブロック塀は様々な貴金属類を含有していること、プロポーズイベントごとにその含有量を増加させること、証券や不動産の名義人は「垣根 花子」に変更されていることを確認している。

SCP-2426-JP

その角から飛び出してきてくれないか

余談

• 元ネタはおそらくは日本のスリーピースバンド『back number』が2013年6月26日にリリースした8番目のシングル曲『高嶺の花子さん』であると思われる。
• 封鎖してしまえばいいだけの気もするのだが、何故か財団はこの一帯を封鎖せず、監視しているだけにとどめている。それどころか、新たな対象が出現したらその動向をチェックするだけ。今日もどこかで、美男美女に身ぐるみを剥がされた哀れな犠牲者が寒空の下で、それでも愛を叫ぶのだ。財団は冷酷だが残酷ではない。

関連動画

関連コミュニティ・チャンネル

関連リンク

• SCP-2426-JP - SCP財団

関連項目

• SCP Foundation