SCP-2943-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『それならなぜ殺された。』。
| SCP-2943-JP | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | |
| 収容場所 | サイト-8133 |
| 著者 | mC shrimp |
| 作成日 | 2020年10月31日 |
| タグ | poi-1933 scpチームコン20 テレパシー ミーム 反ミーム 敵対的 未収容 節足動物 |
| リンク | SCP-2943-JP
|
| SCPテンプレート | |
SCP-2943-JPは、『クラムボン』と呼称される存在である。この存在については、詳細な情報は異常性を除き秘匿されていて、明確にはなっていない。まあ要は、反ミーム実体というものである。
このSCP-2943-JPを知覚できる唯一の動物はサワガニである。SCP-2943-JPに接触したサワガニ (SCP-2943-JP-1)は不明な手段により人間の4歳児程度の言語を発話可能である。
財団は、PoI-1933 (通称:宮沢賢治)の調査のために財団が岩手県花巻市に訪れていた際に、付近の河川における登山客の「しゃべるカニがいる」という通報と、それに基づいてこのサワガニにインタビューしたことでSCP-2943-JPの存在を知った。既に財団はしゃべるサワガニを25匹回収しているが、今なおこのようにしゃべるサワガニは岩手県の河川を中心に野生下で確認されている。
1匹のサワガニにインタビューして判明していることは以下の通り。
……なるほど、わからん。SCP-2943-JPの出身地であるイサドはPoI-1933が書いた童話『やまなし』にしか言及されていない地名であるし、やまなしも童話『やまなし』に言及されているだけでやまなしという果実がなんなのかは知られていない。PoI-1933はSCP-2943-JPと親しかったことは窺える(と同時に、SCP-2943-JPを人間でありながら知覚できた)こともわかる。
しかし本当に親しい友人をしるしたにしては、童話『やまなし』の話の流れは不自然である。
『クラムボンは死んだよ。』
『クラムボンは殺されたよ。』
『クラムボンは死んでしまったよ………。』
『殺されたよ。』
『それならなぜ殺された。』
宮沢賢治 やまなし - 青空文庫
より,2022/06/03閲覧
童話『やまなし』の中で、SCP-2943-JPは死んでしまっているのである。
そんなこんなでサワガニにインタビューを続けているある日、サワガニは職員に尋ねた。「財団って知ってる?クラムボンが探してるんだって」と。職員は思わず自分たちがそうだと述べてしまった。サワガニは追及する。「クラムボンを殺したでしょ?」サワガニの追及にはじめこそ冷静沈着だった職員は、だんだん子供の駄々のようにクラムボン殺害を否定しだした。「殺してないもん!」しかしサワガニが未知の言語を発すると、職員は認めた。クラムボンは財団が殺害したと。そしてその職員の知能は4歳児程度まで低下していた。
サイト-8133に勤務する職員は次々に「クラムボンがいる」と報告するようになった。彼らは皆例外なく知能低下を起こしており、他のサイトでもSCP-2943-JPを知覚した者が現れると同時に、知能低下を引き起こして職員の死亡率が高まっていることが確認された。SCP-2943-JPがなぜ財団を敵対視するかはその反ミーム性からわかっていないが、隠匿困難であり、財団への強力な敵対と異常性よりSCP-2943-JPをKeterに再指定している。
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最終更新:2025/12/21(日) 18:00
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