訓練が始まった。僕達は共に素晴らしい仕事をしている。僕達の音がビートを刻み、メトロノームと同期する段階に入った。僕の周りにはシンディとランディとグレッグがいて、連携してビートに合わせて行進し、奇跡的な音と一体化している。
思い出:パート1 - SCP財団より,2022/08/20閲覧
SCP-332とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『The 1976 Kirk Lonwood High School Marching Band (1976年度カーク・ロンウッド高校マーチング・バンド)』。
SCP-332 | |
基本情報 | |
---|---|
OC | Euclid |
観測場所 | 55-B観測所 |
著者 | RJB_R |
作成日 | 2012年9月27日 |
タグ | class-of-76 人間型 精神影響 聴覚 自律 認識災害 音楽 音波 |
リンク | SCP-332 |
SCPテンプレート |
SCP-332はとある町にあるカーク・ロンウッド高校の1976年度のマーチングバンドの生徒たちである。彼らは財団からSCP-332-1からSCP-332-30としてナンバリングされている。30事例において彼らは1976年度のバンドのユニフォームを着用し、それ以前に製造された楽器を演奏している。これらの楽器には全て、『失神交響楽 (Syncope Symphony)』という言葉が刻まれている。
彼らは普段、カーク・ロンウッド高校のフットボール場があった場所の中央で気をつけの姿勢で静止している。彼らは30年以上、苦しむこともなく同じ地点にずっと位置し続けている。彼らが後述のイベントの後、この持ち場に戻る際にときおり不可視の力でもみ合う様子が知られている。
48時間に一度、SCP-332は型にはまった行進を行い、1967-1976年のポップスの交響楽アレンジを中心に様々な曲を演奏する。彼らの活動範囲ではどこであっても同じボリュームで聞き取ることができ、それ以外のエリアでは急速に音が減衰する。この音楽を聞いた人は、手近な楽器を探して演奏に加わろうとする。10分以内に見つけることができないと苦痛を示すが、それでもエア演奏で頑張って行進に加わる。しかしSCP-332自身はアノマリーだが聴いた人はそうではないので、やがて空腹や体力低下によりダウンし、SCP-332や他の加わった人に踏み躙られて死んでしまう。加わった人 (生存中) が10人加わるごとに影響領域は300m増加する。影響は全ての加わった人が無力化 (=死) するまでは拡大しつづける。
最初にこの異常が起きたとき、当時のカーク・ロンウッド高校の教師と生徒の40%が死に至る大惨事が起きてしまった。財団はこれを収束させた後、カーク・ロンウッド高校を廃校とし、関係者全てにクラスB記憶処理を行った。
本報告書には写真と映像記録が添付されているが、写真にはSCP-332となった30人のマーチングバンドの他に、身元不明の男性が写っている。彼は一体何者なのだろうか。
このオブジェクトを書いたRoget氏 (現在のスクリーンネームはRJB_R、一般にはHarmonyとして知られる) はKalininの提言が発表されて以降、それにともなった改稿を行った。この改稿は賛否を呼んだが、作者当人の改稿ということもあり一度は掲載を許された。しかし後にRoget氏がコミュニティから所々のトラブルで離脱すると、再び改稿前に戻された。
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最終更新:2024/12/01(日) 02:00
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