Slackwareとは、Linuxディストリビューションの1つである。"Unix-Like"を理念とし、簡潔性と安定性が特徴である。
Linuxディストリビューションの中でも特に歴史が長い。Linux誕生の翌年である1992年に開発に着手、1993年7月にはSlackware 1.0が発表されている。
今でこそ影が薄くなったが、かつてはLinuxディストリビューションの代表であった。
簡潔でプレーンな構成になっているため、根強いファンも多く残っている。
JEという日本語環境追加パッケージをいち早く取り入れたため、日本でも早い時期から利用されていた。
富士通のFM TOWNSにSlackwareを移植した「TOWNS Linux」というものも存在していたほどである。
パッケージ管理はSlackware package managerを使用しており、これはtarアーカイブをlzma(以前はgzip)で圧縮しただけのシンプルな作りになっている。
つまり、いわゆるtarボール(圧縮したtar形式のファイル。"hoge.tar.gz"等)を使用して手作業でコンパイルを行う事になる。これは面倒な手間のようではあるが、パッケージソースをそのまま扱うのでコンピューターに合わせたカスタマイズが可能である。
現在ではslackpkgによる自動でのパッケージ管理や、sbopkgによるパッケージ作成の短縮化が可能である。
Slackwareは最古のディストリビューションと称されることもあるが、厳密にいえば「現在も開発中のディストリビューションでは最古」となる。最初期のディストリビューションにはYggdrasil,TAMU,SLS(Softlanding Linux System)などが存在したが、その中でもX window systemなどを搭載したSLSが最人気であった。
ただしSLSでさえもなお扱いが難しく、このSLSを発展させる形でSlackwareは登場した。
現在はおおよそ1年間隔で時期バージョンがリリースされている。
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最終更新:2025/12/24(水) 21:00
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