zilch

zilchとは、hide、Ray McVeigh、Paul Ravenの3人を中心として結成されたバンド(ユニット)である。当初のメンバーはこの3人と言われているが、楽曲に応じて様々なミュージシャンを加えるなど、敢えてメンバーを固定しない柔軟な体制であった。

概要

メンバー
hide(X JAPAN、hide with Spread Beaverなど/ Vo & Gt )
Ray McVeigh(元PROFESSIONALSなど/ Produce & Vo & Gt )
Paul Raven(元Killing Joke、PRONGなど/ B & B.Vox )
(Joey Castillo (Drums))
(I.N.A.(Programming))

 

X JAPANで活動していたhideが「洋楽と邦楽の垣根を取り払う」、「何か面白いことをやろう」というコンセプトのもと、Ray McVeigh、Paul Ravenらと共に1995年に結成。

音楽性として、ロックンロール、パンク、ヘヴィメタル、グランジ、オルタナティブ、インダストリアルなど既存のロックの形態を消化し、新しい形の非常に前衛的なロックを目指していた。

結成当初から、「全世界で活動しうるプロジェクト」であることを意識し、メンバーそれぞれの本来の活動の合間をぬって楽曲の制作に努めた。

アルバムリリース後にはツアーなども構想されていたというが、1998年のhideの急逝により幻となった。

hideの没後もアルバムをリリースするなど活動は継続していたが、2007年10月にPaul Ravenが死去したため、zilch名義での活動が今後行われるかは不明である。

アルバム「3・2・1」

  「3・2・1」とはzilchの1stアルバムである。1998年7月23日リリース。
 hideの死後約2ヵ月後に発売された。hideがzilchとして参加し創り上げた最初で最後のアルバムである。完成したこのアルバムは、「邦楽」と「洋楽」の垣根を越えることを目指す野心作であった。

 

収録曲
1. ELECTRIC CUCUMBER

2. INSIDE THE PERVERT MOUND

3. SOLD SOME ATTITUDE

4. SPACE MONKEY PUNKS FROM JAPAN

5. SWAMPSNAKE

6. WHAT'S UP MR.JONES?

7. HEY MAN SO LONG

8. PSYCHE

9. FUCTRUCK#6

10. DOUBT

11. POSE

12. EASY JESUS

 

全体的にはヘヴィーなテイストで構成されており、パワフルなサウンドは聴きごたえがある。しかしながら、重いだけではなく、随所にhideの個性が表れており、独特のポップさも介在している。そして、何よりもカッコいい。

 

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関連項目

• hide
• hide with Spread Beaver
• X JAPAN