タイガードラゴン（遊戯王）とは (タイガードラゴンとは) [単語記事]

概要

「CROSSROADS OF CHAOS」（2008年7月19日発売）で登場。

効果モンスター
 星6/地属性/ドラゴン族/ATK 2400/DEF 1800
ドラゴン族モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、
相手の魔法＆罠カードゾーンにセットされたカードを2枚まで破壊する事ができる。
※「CROSSROADS OF CHAOS」収録のカード（CSOC-JP 036）による

魔法＆罠カードを破壊することで、アドバンス召喚のためのリリースによる損失を取り返すことができる。リリースで自分はカードを1枚消費するが、相手の魔法＆罠カードを2枚破壊できるため、結果として自分は1枚分得をする（カード・アドバンテージと呼ばれる考え方である）。

リリースするモンスターとしては、「バイス・ドラゴン」などが使いやすい。その他、「簡易融合」でドラゴン族融合モンスターを用意する手もある。

しかし、このカードと似たような「氷帝メビウス」というモンスターがこのカードの登場以前から存在する。そちらは、このカードと比べて、リリースするモンスターの制限がない、表側表示の魔法＆罠カードも破壊可能という点でこちらより優れている（また、フィールド魔法が破壊可能、機会は少ないが自分のカードも破壊できる点でも優れる）。

セットしたカードしか破壊できないため、ロックの突破には使用できない。また、破壊しようとしたカードをチェーンして発動された場合、破壊効果が無意味になってしまう（「氷帝メビウス」の場合、発動されても破壊は可能であるため、永続罠を相手にした場合は封じることが可能。こちらはセットカードしか破壊できないため、発動されて表になってしまうと破壊は不可能。そのため、永続罠にも無力）。
このカードを上手く活用したい場合、魔法のセットを強要する「魔封じの芳香」や、罠の発動を封じる「トラップ・スタン」などを併用して、極力発動を許さずに破壊するとよい。

基本的に効果で「氷帝メビウス」に勝る部分はなく、レベルや攻撃力も同じなので、普通は「氷帝メビウス」が優先して採用される。このカードで「氷帝メビウス」と差別化を図れる部分は、種族や属性と、守備力の高さである（「氷帝メビウス」の守備力は1000）。

守備力は1800あり、「月読命」や「交響魔人マエストローク」などの、表示形式を守備表示に変更する効果を持ったモンスターを相手にしても、その攻撃から耐えられるのは「氷帝メビウス」にはない利点。

ドラゴン族であるため、それらサポートカードの恩恵を受けられる。しかし、ドラゴン族の強力なサポートである「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」をはじめ、「竜魔人キングドラグーン」などの特殊召喚効果を使用した場合、このカードの効果は使用できないため、うまくかみ合わない。

リリースという点を重視すれば、リリースされることで効果を発揮する聖刻ならばある程度相性はいい。レベル6なので「聖刻龍王－アトゥムス」のエクシーズ素材にもできる。聖刻自体、このカードを頼らねばならないほどリリースに困ってはいないが、伏せカードの除去を重視したい場合はお好みでどうぞ。

しかし、メビウス云々以前にアドバンス召喚そのものが、高速展開に対応できる特殊召喚に比べ、1ターンに1度と低速であるために敬遠されやすい現在の状況では、このカードの活躍の場も作りにくいかもしれない。このカードの登場はシンクロ召喚の登場以後であり、すでに強力なシンクロデッキが環境を支配し始めていたころである。
本項でさんざん挙げてきた「氷帝メビウス」をはじめとする帝モンスター自体、一時期は環境の主力デッキとして知られていたが、2014年までは一線を退いている。（後に帝王シリーズなどのサポートカードの登場により、帝シリーズは環境上位に復帰）