カラヴァッジオ(競走馬) 単語

カラヴァッジオ

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カラヴァッジオ(Caravaggio)とは、2014年2月23日生まれのアメリカ生産・アイルランド調教の競走馬である。芦毛の牡馬。

主な勝ち鞍
2016年:フェニックスステークス(G1)コヴェントリーステークス(G2)
2017年:コモンウェルスカップ(G1)フライングファイブステークス(G2)ラッケンステークス(G3)

概要

父Scat Daddy(スキャットダディ)、母Mekko Hokte、母父Holy Bull(ホーリーブル)という血統。

父Scat Daddy(スキャットダディ)は現役時代にG1を2勝し、種牡馬としても米三冠馬Justify(ジャスティファイ)、高松宮記念勝ち馬ミスターメロディなど数々のG1馬を輩出したが11歳で急死した。

母Mekko Hokteは13戦3勝の米国産馬。産駒でカラヴァッジオの半姉の*マイジェンはG2馬で、繁殖としてファルコンステークス勝ち馬のプルパレイを輩出している。

母父Holy Bull(ホーリーブル)は米国のマイナー父系として名高いヒムヤー系に属するGI6勝の名馬で、種牡馬としてもダノンレジェンドの父Macho Uno(マッチョウノ)など多数のG1馬を輩出した。

カラヴァッジオはアメリカのウィンドミルマナーファーム(Windmill Manor Farms)で生産され、クールモアの所属となった。

戦績

2歳(2016年)

クールモアらしくアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に所属し、シェーミー・ヘファーナンを鞍上に4月のオールウェザー5ハロン戦でデビュー。1番人気に支持されると、先団での競馬で1馬身以上付けて勝利。

続いて5月にはリステッドで芝5ハロンのマーブルヒルステークスに出走。ここもライアン・ムーア鞍上で1番人気に支持されると、レースでは3番手から上がっていき2馬身以上付けて勝利。

6月にはロイヤルアスコットでの開催となる芝6ハロンのコヴェントリーステークス(G2)に出走。ここも1番人気に応え、Mehmas(メーマス)に2馬身以上付けての勝利。

更に8月には芝6ハロンのフェニックスステークス(G1)に出走。ヘファーナン鞍上に1番人気に支持され、先頭をうかがう4番手からの競馬で4馬身差を付け、無敗4連勝でG1馬となった。

その後はミドルパークステークスなどが検討されていたようであるが、故障のため結局この年は以降出走せずに終わった。

3歳(2017年)

パットンステークスや、芝7ハロン超えのレースには出走させないと言ったこともありながらプール・デッセ・デ・プーランなども検討されたようであるが、結局3歳初戦は5月の芝6ハロンのラッケンステークス(G3)から始動。ムーア鞍上で1番人気に支持されたレースでは、後方からとなったが結果はここも4馬身以上付ける圧勝。

ロイヤルアスコットでの開催となるスプリントの3歳G1として設立され、同年で3回目となる芝6ハロンのコモンウェルスカップ(G1)に出走すると、ここも1番人気に支持され、中団からの競馬でHarry Angel(ハリーエンジェル)に4分の3馬身付けて勝利。無敗で6連勝を決めた。

7月には芝6ハロンのジュライカップ(G1)に出走し、ここは当然本命として単勝1.9倍の1番人気となったが、重心がやや後ろにかかって出遅れたとのことでHarry Angelの4着に終わった。

8月はフランスの芝1300mのモーリス・ド・ゲスト賞(G1)に出走し、ここも1番人気となったが結果は6着。コモンウェルスカップ後には新設で超高額賞金のジ・エベレストを目的としたオーストラリア遠征も検討されていたが、立ち消えになった。

9月には、翌年にG1へ昇格した芝5ハロンのフライングファイブステークス(G2)に出走。ここは1番人気で1馬身差を付けて1着。

10月は芝6ハロンのブリティッシュチャンピオンズスプリントステークス(G1)に出走。1番人気をHarry Angel(結果は4着)に譲って初めて2番人気となったレースでは、スタートが微妙で結果は3着。

このレースを最後に引退。 10戦7勝。

種牡馬入り

2018年からはアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入りし、種付け料35000ユーロで初年度は種付け数217頭を数えたほか、オーストラリアでもシャトル種牡馬として供用されていた。2021年からはアメリカのクールモア系列のアッシュフォードスタッドに移動し、同年には178頭、2022年には154頭に種付け。

2021年欧州ファーストクロップリーディングサイアーを獲得し、産駒がG1馬となるなど活躍を見せていたが、2023年からは日本軽種馬協会で供用されることとなった。

300万円の種付け料が設定され、初年度は128頭の牝馬を集めたものの受胎率が低く(受胎したのが73頭だったとか)、産駒は僅か45頭。日本軽種馬協会から謝罪文が出るほどであったが、どうも体が微妙に小さくて肝心の物が子宮に届きにくかっただけということが判明したようで、初年度の途中からは改善したそうだ(畳でも敷いたのだろうか)。そんな2年目2024年の種付け数は70頭。

海外ではG1を4勝した馬が出ているほか、日本でも持込馬アグリが重賞を制覇している。

日本での産駒の活躍にも期待したい。

血統表

Scat Daddy
2004 黒鹿毛
*ヨハネスブルグ
1999 鹿毛
*ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Myth *オジジアン
Yarn
Love Style
1999 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Likeable Style Nijinsky
Personable Lady
Mekko Hokte
2000 芦毛
FNo.9-e
Holy Bull
1991 芦毛
Great Above Minnesota Mac
Ta Wee
Sharon Brown Al Hattab
Agathea's Dawn
Aerosilver
1992 芦毛
Relaunch In Reality
Foggy Note
Silver in Flight Silver Series
Winter Wren

クロス:Mr. Prospector5×3(15.63%)、The Axe 5×5(6.25%)、Intentionally5×5(6.25%)

主な産駒

海外馬はGI馬のみ。

2019年産
  • Tenebrism(牝 母Immortal Verse 母父 Pivotal)
    • 2021年チェヴァリーパークステークス(G1)、2022年ジャンプラ賞(G1)
  • Whitebeam(牝 母Sleep Walk 母父 Oasis Dream)
    • 2023年・2024年ダイアナステークス(G1)、2023年ギャロレットステークス(G3)
  • アグリ
    • 2023年阪急杯(GⅢ)
2021年産
  • Porta Fortuna(牝 母 *トゥープレシャス 母父 Holy Roman Emperor)
    • 2023年チェヴァリーパークステークス(G1)、2024年コロネーションステークス(G1)、2024年メイトロンステークス(G1)、2024年ファルマスステークス(G1)、2025年リッジウッドパールステークス(G2)、2023年アルバニーステークス(G3)、2023年ナースジュヴェナイルフィリーズスプリント(G3)

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • 2017年クラシック世代
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