2017年クラシック世代とは、2014年に生まれ、2017年にクラシック競走を走った(3歳を迎えた)競走馬の世代のことである。
善戦ウーマンからダミアン・レーンとの出会いで覚醒、牝馬として初のグランプリ連覇に豪州GⅠコックスプレートを制した、GⅠ4勝の遅咲きの百合リスグラシューを代表とする世代。
藤沢和雄厩舎悲願の日本ダービー馬で天皇賞(秋)を勝ったレイデオロ、大阪杯でのミルコ・デムーロが仕掛けた向こう正面捲りの「神騎乗」も印象深いJC馬スワーヴリチャード、香港GⅠを2勝した日本の香港スターウインブライト、シャフリヤールの兄で皐月賞と大阪杯を勝ったアルアイン、海外を転戦し英GⅠナッソーSを勝った秋華賞馬ディアドラ、父フランケル母スタセリタの超良血で阪神JFとオークスを勝ったソウルスターリング、安田記念とフェブラリーSを勝った芝ダート二刀流モズアスコットがそれに続く。
しかしこの世代で最もファンに愛されたのは、戦前並みのタイムになった地獄の菊花賞を制し、その後は7歳まで大舞台での果敢な逃げで沸かせ続けたキセキだろう。牝馬でもアエロリットがNHKマイルカップを制したあと古馬となってからはハイペース逃げでたびたびレコードを演出した。
他の芝GⅠ馬には、牡馬では朝日杯FS馬サトノアレス、3歳でマイルCSを制したペルシアンナイト、牝馬ではパドックでの調教助手とのイチャイチャで人気を博した桜花賞馬レーヌミノル、3歳でエリザベス女王杯を勝った牝馬なのに男性の愛称をつけられたモズカッチャンがいる。
皐月賞で牝馬ファンディーナが1番人気に支持されるなど、牡馬クラシック戦線はぶっちゃけ盛り上がりに欠けたが、アルアイン、レイデオロ、キセキの三冠3頭にスワーヴリチャードらが古馬となっても一線で結果を出し、リスグラシュー、ウインブライト、ディアドラが海外GⅠを勝つなど、やや派手さに欠けたが実力派が揃っていた世代と言えるだろう。
ほか、芝のGⅠ馬以外ではマイル~中距離でGⅡを3勝しGⅠでも善戦したサングレーザー、中距離重賞を3勝し引退後にニコ生での馬房定点放送でおなじみになったスティッフェリオ、中央では最後の「ダイワ」冠名の馬となったダイワキャグニー、白毛のステイヤーシロニイなどがいる。ミッキースワロー、ダンビュライト、カデナなども重賞戦線の常連だった。
ダートは1歳上のゴールドドリーム・ケイティブレイブと、1歳下のルヴァンスレーヴ、オメガパフューム、チュウワウィザードらに挟まれた谷間の世代で、GⅠ級を2勝以上した馬はいない。牡馬では前述のモズアスコットの他は、未勝利から7連勝でフェブラリーSを勝ったがその後はブロコレになったインティ、MCS南部杯を勝ったサンライズソアと紛らわしいサンライズノヴァ、ともにサウスヴィグラス産駒の地方馬でJBCスプリントを制した大井所属のサブノジュニアと、門別→船橋→岩手と渡り歩きJDD(と東京ダービー)を勝ったヒガシウィルウィンがいる程度。
牝馬はJBCレディスクラシックを、ディープ産駒唯一のダートGⅠ級勝ち馬アンジュデジール、ヤマニン軍団久々のGⅠ級勝ち馬・シニスターミニスター産駒初GⅠ馬で武豊に交流GⅠ級完全制覇を贈ったヤマニンアンプリメ、3度目の正直で断然人気だったマルシュロレーヌを破ったファッショニスタの3頭がこの世代で3連覇している。またリエノテソーロが全日本2歳優駿を無敗で制しテソーロ軍団の初GⅠ級勝利を挙げ、芝のNHKマイルカップでも2着に好走した。
GⅠ馬以外の牡馬では6歳からダート転向したクリンチャーや短距離戦線で重賞6勝を挙げたサクセスエナジーが息の長い活躍を見せ、地方に移籍した重賞2勝のアナザートゥルースが2025年も11歳現役である。短距離ではJBCスプリント2着2回・ドバイGS2着でBCスプリントに2度挑んだマテラスカイがいる。牝馬ではラビットランが芝ダート両重賞制覇を挙げ、大井移籍後に覚醒した逃げ馬サルサディオーネが9歳まで牝馬ダート戦線を牽引し交流重賞5勝(うち混合重賞2勝)を挙げた。
障害競走では2019年の中山大障害を制し最優秀障害馬を受賞したが、翌2020年の中山グランドジャンプで心臓発作を起こし転倒、天国へ旅立っていったシングンマイケルがいる。
また日本産馬としては、日本産馬では史上初となる海外ダートG1制覇を達成したアメリカ調教馬のヨシダがいる。
| 競走名 | 2016年(2歳) | 2017年(3歳) |
|---|---|---|
| 朝日杯フューチュリティステークス | サトノアレス | |
| 阪神ジュベナイルフィリーズ | ソウルスターリング | |
| 皐月賞 | アルアイン | |
| 東京優駿(日本ダービー) | レイデオロ | |
| 菊花賞 | キセキ | |
| 桜花賞 | レーヌミノル | |
| 優駿牝馬(オークス) | ソウルスターリング | |
| 秋華賞 | ディアドラ | |
| NHKマイルカップ | アエロリット |
| 競走名 | 2017年 (3歳) |
2018年 (4歳) |
2019年 (5歳) |
2020年 (6歳) |
2021年 (7歳) |
2022年 (8歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 中山グランドジャンプ | ||||||
| 中山大障害 | シングンマイケル |
| 競走名 | 2016年(2歳) | 2017年(3歳) |
|---|---|---|
| 全日本2歳優駿 | リエノテソーロ | |
| ジャパンダートダービー | ヒガシウィルウィン |
| 競走名 | 2017年(3歳) | 2018年(4歳) | 2019年(5歳) | 2020年(6歳) | 2021年(7歳) | 2022年(8歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 川崎記念 | ||||||
| かしわ記念 | ||||||
| 帝王賞 | ||||||
| マイルCS南部杯 | サンライズノヴァ | |||||
| JBCレディスクラシック | アンジュデジール | ヤマニンアンプリメ | ファッショニスタ | |||
| JBCスプリント | サブノジュニア | |||||
| JBCクラシック | ||||||
| 東京大賞典 |
| 競走名 | 2017年(3歳) | 2018年(4歳) | 2019年(5歳) | 2020年(6歳) | 2021年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| クイーンエリザベス2世カップ (女皇盃) |
ウインブライト | ||||
| ナッソーステークス (Nassau Stakes) |
ディアドラ | ||||
| コックスプレート (W. S. Cox Plate) |
リスグラシュー | ||||
| 香港カップ (香港盃) |
ウインブライト |
| 前世代 | 当世代 | 後世代 |
|---|---|---|
| 2016年クラシック世代 | 2017年クラシック世代 | 2018年クラシック世代 |
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掲示板
4 名無しさん
2023/07/11(火) 00:59:33 ID: R6toVRGerH
アドミラブルもこの世代なんだよなぁ
ダービー時点でスワーヴリチャードとレイデオロよりも強いと感じた馬だったから種牡馬なんとか成功してほしい…
5 ななしのよっしん
2024/11/24(日) 10:30:31 ID: K1ga8wcSdp
6 ななしのよっしん
2024/11/24(日) 10:46:23 ID: VzqZ56TdZQ
新規作成(したヒガシウィルウィンを追加)
編集差分を見るにこういう事かもしれないが、言葉足らずってレベルじゃねーぞ!(ベルジャネーゾ卿並感)
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最終更新:2025/12/06(土) 17:00
最終更新:2025/12/06(土) 17:00
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