ゲンブとは、テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』に登場するキャラクターである。
CV:マックスウェル・パワーズ
巨大怪物体を出現させてシンカリオンに戦いを挑む、地底世界の種族キトラルザスのエージェントの1人。2mは超えるであろう長身で、異なる黒い仮面のような顔を持つ。人間に強い興味を持っており、その進化の象徴としてシンカリオンを捉えており、様々な敵を送り込むことでシンカリオンを試す。一見力自慢のキャラクターに見えるが、人の文化について知識は持ち、哲学に物事を考えるなど理知的。性格もかなり温厚で思慮深い。さらに、白昼堂々と姿を現し、掃除のおばちゃんとゴミ問題について語り合うというシュールな姿を見せる。
確実に実力を付け成長するシンカリオンの姿から、直接シンカリオンと戦うことを望むようになる。そして、自ら巨大怪物体化して東京駅に出現。念願だったシンカリオンとの直接対決に挑む。圧倒的なパワーと高い防御力を駆使して一度はハヤトたちを追い詰めるも、新たに加わったN700Aのぞみの参戦によって形成が悪くなり、最後はE5はやぶさのグランクロスによって敗北。「シンカリオン・・・よいものだ」という名言を残して姿を消す。
戦いで負った負傷のためしばらく姿を見せなかったが、セイリュウがブラックシンカリオンに乗って出撃する際に再登場。N700Aのぞみに固執するセイリュウに「本当にすごいやつは他にいる」ことを忠告。このときすでに緑のシンカリオン=速杉ハヤトの持つ特別な力に気付いていた。エージェントの中でも最年少と思われるセイリュウのことは何かと気にかけているようで、2度目の戦いに挑もうとしたセイリュウに対し、あえて芝居を打ち、人の力の源である結束力を解らせようとする。またもや敗れて戻ってきたセイリュウに対しても労をねぎらう言葉をかける優しさを見せている。
その後、ビャッコとスザクと協力してシンカリオンに戦いを挑もうとする変化の道を模索するようになるが、カイレンたち一派が帰還したことで事態が急変。シンカリオンと戦ったことで、人間は自分たちの持たない心を持っているからこそ強く、心を持たないことが自分たちの弱点ではないかと考えるようになり、人との対話の道を模索するために「サングラスに付け髭」という爆笑不可避の変装をして人間の世界へ潜りこみ、鉄道博物館で新幹線を堪能するシンカリオンの強さをソウギョクに見せるためハヤトたちと2度目の直接対決に挑む。
戦いに敗れた後、超進化研究所に保護されこのときハヤトと初めて直接対面する。最初はセイリュウとスザクのこともあって最初は情報を与えることに慎重になっていたが、大好きなシンカリオンを見せてくれたこと、ゲンブの立場を理解して無理に聞こうとしないハヤトの気持ち、種族の壁をぶち破って仲良くなろうとするツラヌキの姿勢、さらにアキタの思い出のケーキを食べたことで心を動かし、出水シンペイに対して協力を約束する。
ところが、一度地底世界に戻って家族(セイリュウとスザク)を呼ぼうとしたところでソウギョクによって強制的に巨大怪物体化させられてしまい、さらには体を操られてシンカリオンに襲い掛かってしまう。ゲンブは自らを倒すようにハヤトを説得し、グランクロスを受けて倒されることを選択。鉄道博物館の屋上にて、ハヤトにセイリュウのことを守って欲しいと告げ、石化。その遺体は超進化研究所において液体保存される。全てはブラックシンカリオンを自らの手駒としたいソウギョクの罠だった。
敵勢力という立場で武骨ながら、どこかコミカルで愛らしさを感じさせることから作品内の癒しキャラとしてファンからは支持を得、シンカリオン大好きなところはシンカリオンのファンの代弁者のような立場にあった。それゆえ、石化して退場したときは悲しむ声が多発。同時に非道な手段で愛されキャラのゲンブを死に追いやったソウギョクは、作中でもっとも嫌われる存在となり、タカラトミー公式ツイッターの中の人にまで嫌われるほどであった。(悪役キャラとしてはある意味名誉なこととも言える)
また、とある理由からテレビアニメ最終回の放送直後のツイッターでは、「ゲンブさん」というワードがトレンドの1位になっていた。
頑丈な装甲を持つ鎧武者のような姿で、その装甲と強力な怪力による格闘戦を得意とする。以前から収集していた怪物体の戦闘情報を基に手を加えられているため通常攻撃は全く通用せず、最初はグランクロスすらはねのけた。攻撃を加えられる度に防御力が向上することもあって、シンカリオンの攻撃をもっと欲しがるドMな一面も見せる。だが、突如現れたN700Aのぞみの格闘戦の前に自慢の装甲に傷をつけられてしまい、最後はシンカリオンの集中攻撃を満足そうに浴びて、幸福感の絶頂のまま爆発した。
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最終更新:2025/12/12(金) 14:00
最終更新:2025/12/12(金) 14:00
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