この感じ、久しぶりのプレッシャーね
ウフフッ…
シイコ・スガイは、アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の登場人物。
地球連邦軍の「魔女」。ひとつ前のガンダムに出てきた地球の魔女ではないので注意。
cv:塙真奈美
サイド6のパルダ・コロニーで暮らす民間人の女性。既婚者で、(恐らく)3~4歳程度の「ぼうや」がいる。「スガイ」は夫の姓。
かつては地球連邦軍のモビルスーツ・パイロットであり、ジオン独立戦争(一年戦争)では100機以上の撃墜記録を誇る「スーパーユニカム(unicum=特別)」、別名「魔女」として知られている。
顔見知りのアンキーとタメ口で会話している辺りから、年齢は恐らく30代あたりか。しかし童顔で低身長のため、かなり幼く見える。スタイルは中々のもの。
黒のおかっぱ髪と、白目のない、紺と赤のまんまる目がデザイン上の特徴。竹デザインの有名どころで例えるなら『ポケモンSM』のスイレンが近いが、私服のリブ生地セーターで恐慌状態のもちづきさんを思い出した人はいない筈。
子供が成長して余裕が出来たこともあって、つい最近、軍事警備会社「ドミトリーセキュリティ」に就職し、そこの宣伝クラン「CRS」のパイロットとしてクランバトルにも参戦する。クラバのエントリーネームは「MAMAMAJO(ママ魔女)」……奥さんもうちょい隠そうよ。
おっとりした、しかしはっきりとした芯のある態度の女性。ガラの悪いイズマ・コロニーのネノクニスラムにも単身で立ち入る度胸があり、アウトローなカネバン有限公司の面々にも全く物おじしない。職場ではプロの職業軍人として、割と容赦のない物言いをする。
どことなく戦闘狂の気があり、いざ戦場に出ると高揚した表情を見せ、言動も苛烈になる。
「ニュータイプ」については「ジオンのプロパガンダ」と評し、(やや過度に)否定的な見解を見せる。見方を変えれば、彼女はニュータイプそのものに執着しているのかもしれない。また、彼女自身がニュータイプであるような描写も劇中では見受けられる。
流石と言うべきか、そんじょそこらのクランパイロットとは比較にならない、高度な操縦スキルを誇る。
独立戦争から通して、連邦軍の主力量産MS・軽キャノンを駆るが、自機の位置バレを全く恐れず、積極的に距離を詰める戦闘スタイルをとる。余り性能がよいとは言えない軽キャノン乗りとしては危険に思えるが、ジオン軍から「スティグマ戦法」と恐れられた独自の操縦テクニックが彼女の強さの源。
通常では不可能な、急激な軌道変更によって敵機の視界外へ逃れ、致命の一撃を仕掛けていく。彼女の攻撃で撃墜された機体には、致命傷となった破損以外に、「何かで突かれたような穴」と「何かが削れた跡」という、独特の破損が生じている。これが「スティグマ(聖痕)」の名の由来である。
……ソロモンで堕ちたって聞いて、それならもういいかって、
吹っ切れたつもりだったけど、今になってまた現れるなんてね
戦争に負けても、「私」は負けてない
赤いガンダムは、私が倒すのよ
先行劇場版『-Beginning-』の追加特典映像でチラ見えしていたが、本格的な登場はテレビ第4話『魔女の戦争』から。イズマのカネバン有限公司を菓子折り持って訪ねてきたところから、シイコの物語は動き出す。
5年前の戦争当時、シイコは自分のMAVを「赤いガンダム」に撃墜され、殺されていた。失意のシイコは、戦後はそのまま退役して結婚し、夫の地元パルダに移住して一児を授かる。しかし「ぼうや」も手がかからない年になり、生活が安定した矢先に、第二次ソロモン会戦で行方不明になったはずの「赤いガンダム」がサイド6に出現した。それを知った魔女は、再び戦場に戻ってきてしまったのである。
何かを手に入れるために、何かを諦めなきゃいけないなんて、
そんなの理不尽じゃない?
望むもの全てを手にすることが出来たら…どんなに幸せか
ニュータイプとかいう選ばれた人たちなら、それができるのかしら?
ねぇ、可愛いバイトさん。赤いガンダムのパイロットって、
ど ん な 人 ?
カネバンでの聞き込みを終えたシイコを送るバイト少女・マチュ(アマテ・ユズリハ)。「普通の人」である母親と折り合いが悪いマチュにとって、シイコはこれまで見たことのないタイプの女性だった。しかし憧れは儚く、「あなたは赤いガンダムのMAVでしょ」と見透かされていることに気付いたマチュは戦慄する。
そしてポメラニアンズ vs CRS のバトル前日、マチュはシイコと戦うことを知って──
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ここから先は重大なネタバレ成分を多分に含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
シイコとMAVのボカタが乗ってきたのは、ジオン軍の現役機・ゲルググジムではない。それもただのゲルググではなく、ドミトリーセキュリティのモスク・ハン博士によって、最新技術の駆動部摩擦キャンセル加工を施された実質的専用機である。
スティグマ戦法──敵機に撃ち込んだアンカーケーブルを起点とする円機動とAMBACを組み合わせた、通常では不可能な角度の立体機動[1]──も冴えわたり、さしもの赤いガンダム/シュウジ・イトウも防戦がやっと。GQuuuuuuX/マチュに至っては戦いに割り込むことさえできない。
──だが、シイコは「赤いガンダム」のパイロットが、彼女のMAVを奪った「シャア・アズナブル大佐」ではないことに気付いていた。それでもシイコは「赤いガンダム」の「ニュータイプ」を殺すべく刃を振う。彼女にとっての「戦争」は戦友の敵討ちではなく、「特別な存在」であるニュータイプを否定する執着へと変わっていたのだ。「特別な存在」だったはずの戦友を殺した「特別な存在」、存在するはずのない「選ばれた存在」を……。
私のために死んで! ニュータイプ!
はっ! ガンダムのパイロット……?
──ボクはまだ死なない。ガンダムが、そう言っている──
こんなものはまやかし……
ニュータイプなんていないっ!!
共鳴する2人、ララ音が木霊する戦場。3本目のスティグマワイヤーで止めを狙うシイコはしかし、武器を使ったフェイントに惑わされてしまう。背後を取った赤いガンダムのビームサーベルがコクピットを直撃し、シイコを蒸発させた。
ガンダムの向こう側に、誰かいる……
──ボクの願いはひとつだけ。それ以外は何もいらないんだ──
──それがお前の望むすべてか──
ぼうや……
最期の時、シュウジと交感したシイコが見たのは、彼女が本当に望む「たったひとつのもの」だったのかもしれない……。
以上が劇中におけるシイコ・スガイの出番ほぼ全てである。子持ち人妻・撃墜王・復讐鬼・ニュータイプなどなど、こってこてに濃いキャラクターでありながらたった1話で退場(しかも劇中におけるシュウジの最初の殺害相手として)してしまった彼女は、視聴者に絶大なインパクトを与えて去っていったのだった。
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最終更新:2025/12/07(日) 06:00
最終更新:2025/12/07(日) 06:00
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