ジム・ナイトシーカーとは (ジムナイトシーカーとは) [単語記事]

ジム・ナイトシーカーとは、メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場するモビルスーツである。

ジム・ナイトシーカーⅡについては該当記事を参照。

概要

GM NIGHT SEEKER ジム・ナイトシーカー
型番	RGM-79V
頭頂高	18.6m
重量	46.7t
搭乗	デイモン・ケイスリーヴァースキ(RV型)
兵装	60mmバルカン砲
	ビーム・サーベル
	ビーム・スプレーガン
	100mmマシンガン
	90mmマシンガン
	ハイパー・バズーカ

ジム前期生産型を特務部隊仕様に改造した急襲用MS。

連邦上層部はジオンに占領された重要拠点の奪還任務のために迅速に展開する空挺部隊を考案。そこで開発されたのが電子戦特化の輸送機「ガンペリー・シギント」とジムの改良型「ジム・ナイトシーカー」である。

頭部にゴーグル型の複合センサーを装備した事でジム系の愛嬌のあるカメラが完全に隠れてしまっている。複合センサーについての言及はないが、ナイトシーカーという名称から恐らく夜間の探査任務を想定したものだろう。
胸部・背部に増設されたプロペラントとスラスター6基は高々度6000メートルの降下用で、減速の他にも帰投の際の跳躍に使われた（スラスターをフルに使った時の跳躍距離は400Mとされている）。

V型は降下からの制圧任務以外にも誘導機の役割があったようで、033特務MS中隊ではマーカー・ポッドを装備した先行機のV型がマーカーの役割を担っていた。
マーカー・ポッドとはミノフスキー粒子散布下において電波以外の発光や赤外線など複数の信号を発する機器。これを指揮官機が装備し、同部隊のジムは受信用のセンサー・ポッドを装備した（このほか特務部隊以外のジムも夜間任務のために装備したといわれる）。

有視界戦闘がメインのミノフスキー粒子散布下では、夜間飛行能力及び通信能力の向上したガンペリー・シギントは特に理想的であった。シギントを使った敵陣営への奇襲作戦は極めて有効でジオンは戦局の後退を余儀なくされた。このため連邦はガンペリー・シギントに搭載されたナイトシーカーを、ある種の決戦兵器と捉えていた節がある。

連邦は、ロールアウトしたジムを改良する形でまず初期生産機を12機製造。一年戦争中の第二、第三次生産分を含めた合計機数は88機。この計88機がジオン地上部隊の敗因に少なからず関わるのである。

なお、V型にはL型をベースにした「ジム・ナイトシーカーⅡ」という機体も存在した。

戦後も運用が続けられ、一年戦争終結後にMS憲兵部隊のデイモン・ケイスリーの乗機ともなった。

ジム・ナイトシーカー（RGM-86RV）

漫画『ジョニー・ライデンの帰還』に登場。型式番号：RGM-79V

投入時期は第一次ネオ・ジオン戦争後のU.C.0090年。
流石にジムでは時代遅れだったのか、通常機と違ってジムⅢをベースとしている。本来ならRGM-86RVの型番が与えられるはずの機体だが、連邦軍での内紛（グリプス戦役）の後、味方機の識別信号すら欺瞞する目的で型番の変更を行わなかったのではないかという説がある。このため形式上はRGM-79Vとなっている。

主に特務部隊「ナイト・イェーガー」のヴァースキ大尉という野獣のような人物が使っていた。ヴァースキ大尉は海ヘビとフェダー・イン・ライフルを好んで使ったという。