トーセンラーとは、日本の競走馬である。
東日本大震災で被災しながらもGIを制覇した根性馬であり、「淀の芝なら距離不問」と称された京都競馬場巧者。
主な勝ち鞍
2011年:きさらぎ賞(GIII)
2013年:マイルチャンピオンシップ(GI)、京都記念(GII)
父:ディープインパクト
母:プリンセスオリビア
母父:Lycius(リシウス)
2008年4月21日生まれ。
トーセンは冠名で、ラーとはエジプト神話の「太陽神」のこと。
2010年(2歳時)11月にデビューした。
三冠馬オルフェーヴルと同じ世代で、クラシックは勝てなかったものの一度オルフェーヴルに勝ったこともある。それがきさらぎ賞であった。
2011年(3歳時)2月のきさらぎ賞で最後の直線、目を見張るような末脚で快勝した。しかし調教師いわく「あの脚はダービーで使ってほしかった」とのこと。
きさらぎ賞から約1ヶ月後の3月11日、東日本大震災が発生する。
この時トーセンラーは、宮城県亘理郡山元町にある山元トレーニングセンターにいた。

山元トレセンは、海から約2kmほどの所にあり、津波がかかってもおかしくない距離であった。しかし、山元トレセンはやや高台にあったために津波の被害からは回避できた。
だが、道路が寸断され栗東トレセンへの帰厩が大幅に遅れた。
かくして大震災の被災馬としてクラシックの制覇が望まれたが、(オルフェーヴルと同期であることもあって)3着に入った菊花賞以外は奮わなかった。
その後2012年(4歳時)は、重賞で2着まではあるものの、勝ちきれずに全敗で終わる。
2013年(5歳時)は、京都記念を勝って2年ぶりの勝利をあげた。
次走の天皇賞(春)では2着に大健闘し、実力を見せつけた。
そして11月、マイルチャンピオンシップでは、4コーナーで後ろから5番目という絶望的な位置からものすごい末脚を繰り出し、最終的に1馬身差をつけて優勝。
その末脚は、まるできさらぎ賞の時に見せた鬼脚だった。
この優勝で、武豊騎手にGI通算100勝目をプレゼントした。
また、京都競馬場ではめっぽう強いことから、「京都の鬼」であることも証明された。
2014年(6歳時)も京都記念2着、京都大賞典3着、マイルチャンピオンシップ4着と京都では安定感を見せてこの年の有馬記念8着を最後に引退。レックススタッドとブリーダーズ・スタリオン・ステーションを国内シャトルする形で種牡馬となった。
| ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| *ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
| Lady Rebecca | |||
| Burghclere | Busted | ||
| Highclere | |||
| *プリンセスオリビア 1995 栗毛 FNo.17-b |
Lycius 1988 栗毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
| Gold Digger | |||
| Lypatia | Lyphard | ||
| Hypatia | |||
| Dance Image 1990 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
| Fairy Bridge | |||
| Diamond Spring | Vaguely Noble | ||
| Dumfries | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Lyphard 4×4(12.50%)、Northern Dancer 4×5×5(12.50%)、Goofed 5×5×5(9.38%)
半兄にトラヴァーズステークス優勝馬のFlower Alley、全弟に天皇賞(秋)優勝馬のスピルバーグがいる。
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最終更新:2025/12/05(金) 22:00
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