プリンス・カメハメとは、ゆでたまごの原作『キン肉マン』に登場する超人である。
かつてハワイ超人界の神と呼ばれた、年齢70歳を越える老超人。初登場はアメリカ遠征編で、当時運と火事場のクソ力で勝ち抜いていたキン肉マンを7秒で倒した。
ココナッツ星の王子で、地球のハワイで活躍していたが、ハワイチャンピオンにはなれても世界への挑戦は成功しなかった(超人オリンピック優勝等のタイトル歴は無く、ハワイチャンピオンどまりである。全米チャンピオンのタイトルすら無い)。故郷ココナッツ星で政変が起き、革命軍によって両親である国王・王妃が殺害され、カメハメは失意の底に落ちてしまう。亡国の王子として故郷に帰る事ができなくなった彼は地球での生活を続けていった。(だからこそ、彼は老人となってもキング・カメハメではなくプリンス・カメハメのままである)
ハワイチャンピオンとしては999回の防衛に成功という偉大な戦歴を持つ。だが1000回目の防衛戦で若き技巧派ジェシー・メイビアに敗れ、ついに地球での栄光の座までも失ってしまう。全てを失ったカメハメはメイビアの付き人に身を落としながらも、いつかメイビアに挑戦すべく弱点を探っていた。
だが、自身の年による衰えや、地球でのエネルギーが残っていないために再戦を諦めかけていたが、一戦したキン肉マンの眠れる素質を見出して、彼に「48の殺人技」を伝授。キン肉マンのメイビア戦を見守った後、その場を去った。
キン肉マンを鍛える傍ら、自らも死と隣り合わせの激しい特訓を行っていたり、キン肉マンの他にも弟子を取っていたようである。
その後は再びハワイチャンピオンに返り咲き、長年の友であるドクター・ボンベに体調を診てもらいつつ戦い抜く。ボンベの見立てでは「100歳までファイトできる」と言われており、キン肉マンと出会った当時から急激に回復を見せていた事になる。
それから長く出番はなかったが、夢の超人タッグ編で正義超人の友情が奪われたことを察知し、タッグパートナーが決まらないキン肉マンの前に現れ、キン肉マングレートとして参加しマッスル・ブラザーズを結成。一回戦で四次元殺法コンビを破る活躍を見せた。
その後、テリーマンを守るためサンシャインの呪いのローラーにより重傷を負ってしまい、控室でテリーマンに正体を見せ、彼に使命とグレートのマスクを託し息を引き取る。
キン肉星王位争奪編ではオメガマンのΩメタモルフォーゼで召喚される。生前は教えていなかった「52の関節技」を用いてキン肉マンを苦しめるが、実は「52の関節技」を伝授するためであった。キン肉マンが関節技を会得した事を見続け、演技を真に受けて「カメハメが本気で寝返った」と誤解していたキン肉マンがカメハメの真意を悟ると、全てを果たし終えた満足の涙を流しながら消滅した。
完璧超人始祖編ではキン肉マンvsピークア・ブー戦でキン肉マンの回想という形で登場。基礎を重視したカメハメの教えが試合のキーポイントとなった。
「48の殺人技」も本人が亡き後はキン肉族王家の技として引き継がれることとなった。
……ということにしよう。うん。
『キン肉マンII世』でも登場し、万太郎に協力するなどしている。
作者ゆでたまごは、『キン肉マン 77の謎』という本の中で、「もっとも強い超人は?」という質問に対し、全盛期のカメハメこそがキン肉マン史上最強の超人であると答えている。
だが後で悪魔将軍が最強と言う事になったり、悪魔将軍・フェニックス・マンモスマンで三大悪行超人と並列に置かれたり、例によってゆでの公式設定は当てにならない。
そもそもカメハメの登場初期は「ハワイでは勝てたが世界への挑戦には失敗したローカルチャンピオン」に過ぎず、タッグ編・王位編でカメハメを持ち上げすぎたために全盛期のカメハメがそんなに強いと言うなら、その全盛期カメハメをハワイ王者にしかさせていなかった当時の超人界のレベルは今より遥かに高かったという事になってしまっている。特に150年間アメリカ超人界に君臨した元世界チャンピオン、ゴッド・フォン・エリック。
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最終更新:2025/12/10(水) 16:00
最終更新:2025/12/10(水) 15:00
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