プリンス・カメハメとは、ゆでたまごの原作『キン肉マン』に登場する超人である。
かつてハワイ超人界の神と呼ばれた、超人年齢70歳を越える老超人。キン肉マンことキン肉スグルの師匠であり、ダメ超人と呼ばれたキン肉マンを一流の超人に育て上げた名伯楽でもある。
浅黒く焼けた肌と胸にある鷲のマークが特徴。頭頂部に突起があり、顔の半分を覆う程の髭をたくわえている。 若い超人たちに対して厳格な姿勢を見せるものの、超人界の未来のためには命を捧げる覚悟を持つ気高く、崇高な人物であり、弟子たちだけでなく多くの超人レスラーから尊敬されている。
後にキン肉マンの超人レスラーとしての礎となる48の殺人技+52の関節技によるカメハメ殺法100手を使いこなし、高度なテクニックが要求される華麗な空中技も持ち合わせている。超人年齢70歳を越える高齢にもかかわらず、日々のトレーニングによって屈強な肉体と戦闘能力を維持している。しかし、高齢ゆえスタミナ面に不安を抱えている。
弟子であるキン肉マンからは「カメハメ師匠」と呼ばれて敬われており、作中でも数少ないキン肉マンが頭が上がらない人物でもある。マスクを被り、キン肉マングレートとして宇宙超人タッグトーナメントに出場するも、途中で命を落としている。
モデルとなっているのは、プロレスの神様と呼ばれ、後に数々のレスラーを育てた名トレーナーとしても知られるカール・ゴッチ。ファイトスタイルや境遇だけでなく、トレーニング方法も参考にしたとのこと。
ココナッツ星の王子で、地球のハワイで活躍していたが、ハワイチャンピオンにはなれても世界への挑戦は成功しなかった(超人オリンピック優勝等のタイトル歴は無く、ハワイチャンピオンどまりである。全米チャンピオンのタイトルすら無い)。折悪しく故郷ココナッツ星では父である国王が殺害され、王妃はショックで自殺。カメハメは失意の底に落ちてしまう。その後ココナッツ星の政権がどうなったかは語られていないが、王子であるカメハメが帰国して王位を継げる状況では無かったようだ。(だからこそ、彼は老人となってもキング・カメハメではなくプリンス・カメハメのままである)
ハワイチャンピオンとしては999回の防衛に成功という偉大な戦歴を持つ。このハワイチャンピオンシップにはスーパーマンやバットマン、仮面ライダーらも挑戦したという話が出てきているのでカメハメはスーパーマンに勝った事があるという話になってしまうが都合の悪いことは忘れよ!
だが1000回目の防衛戦で若き技巧派ジェシー・メイビアに敗れ、ついに地球での栄光の座までも失ってしまう。全てを失ったカメハメはメイビアの付き人に身を落としながらも、いつかメイビアに挑戦すべく弱点を探っていた。
だが、自身の年による衰えや、地球でのエネルギーが残っていないために再戦を諦めかけていた。
作中での初登場はアメリカ遠征編で、超人オリンピックに優勝後世界遠征に出たキン肉マンとタイトルマッチの前哨戦として対戦。当時運と火事場のクソ力で勝ち抜いていたキン肉マンをバックフリップによりわずか7秒で倒した。
しかし、一戦したキン肉マンの眠れる素質を見出し、弟子にすると彼に「48の殺人技」を伝授。その後、キン肉マンのメイビア戦を見守った後、キン肉マンはハワイ超人ヘビー級のチャンピオンベルトを贈ろうとするが、それを受け取らずその場を去った。
キン肉マンを鍛える傍ら、自らも死と隣り合わせの激しい特訓を行っていたり、キン肉マンの他にも弟子を取っていたようである。
その後は再びハワイチャンピオンに返り咲き、長年の友であるドクター・ボンベに体調を診てもらいつつ戦い抜く。ボンベの見立てでは「100歳までファイトできる」と言われており、キン肉マンと出会った当時から急激に回復を見せていた事になる。
それから長く出番はなかったが、夢の超人タッグ編で正義超人の友情が奪われたことを察知し、タッグパートナーが決まらず途方に暮れていたキン肉マンの前に現れ、マスクを被って正体を隠し、キン肉マングレートとしてキン肉マンとのタッグ・チーム「マッスル・ブラザーズ」を結成。宇宙超人タッグ・トーナメントに出場する。
1回戦第1試合でブラックホールとペンタゴンの四次元殺法と対戦。華麗な技の数々を披露し、一躍注目を集める。四次元殺法コンビの四次元交差によって四次元空間へと閉じ込められるも、ブラックホールをキン肉バスターで捉えたまま脱出。そのままツープラトンのマッスル・ドッキングを決め、四次元殺法コンビを破る活躍を見せた。だが、試合後スタミナ切れが顕著になり、その影響で足を負傷する。
その後、はぐれ悪魔超人からテリーマンとジェロニモを救うため、痛めた足を推してトーナメント・マウンテンを登りリングに登場。しかし、テリーマンを守るためサンシャインの呪いのローラーにより重傷を負ってしまい、控室でテリーマンに正体を見せ、彼に使命とグレートのマスクを託し息を引き取る。
その後、2代目キン肉マングレートの重責に苦悩するテリーマンや2代目グレートの正体がテリーマンと知って動揺するキン肉マンの前に霊として現れ、アドバイスを送るなど死してなお友情の回復のために尽力する。
キン肉星王位争奪編ではオメガマンのΩメタモルフォーゼで召喚され、キン肉マンと戦うことに。生前は教えていなかった「52の関節技」を用いてキン肉マンを苦しめるが、実は「52の関節技」を伝授するためであった。キン肉マンが関節技を会得した事を見続け、演技を真に受けて「カメハメが本気で寝返った」と誤解していたキン肉マンがカメハメの真意を悟ると、全てを果たし終えた満足の涙を流しながら消滅した。
完璧超人始祖編ではキン肉マンvsピークア・ブー戦でキン肉マンの回想という形で登場。基礎を重視したカメハメの教えが試合のキーポイントとなった。
「48の殺人技」も本人が亡き後はキン肉族王家の技として引き継がれることとなった。
……ということにしよう。うん。
『キン肉マンII世』でも霊としてキン肉マンの息子であるキン肉万太郎とカオス・アヴェニールの前に登場。黒後家蜘蛛の呪いに掛けられた万太郎を叱咤激励し、万太郎とカオスに稽古をつけるなどしてサポート。万太郎からは、「カメハメ翁」と呼ばれている。
作者ゆでたまごは、『キン肉マン 77の謎』という本の中で、「もっとも強い超人は?」という質問に対し、全盛期のカメハメこそがキン肉マン史上最強の超人であると答えている。
だが後で悪魔将軍が最強と言う事になったり、悪魔将軍・フェニックス・マンモスマンで三大悪行超人と並列に置かれたり、例によってゆでの公式設定は当てにならない。
そもそもカメハメの登場初期は「ハワイでは勝てたが世界への挑戦には失敗したローカルチャンピオン」に過ぎず、タッグ編・王位編でカメハメを持ち上げすぎたために全盛期のカメハメがそんなに強いと言うなら、その全盛期カメハメをハワイ王者にしかさせていなかった当時の超人界のレベルは今より遥かに高かったという事になってしまっている。特に150年間アメリカ超人界に君臨した元世界チャンピオン、ゴッド・フォン・エリック。
※キン肉マンが使用する48の殺人技と52の関節技は全て使用できるはずだが、ここでは作中で披露した技のみを抜粋して紹介する。
掲示板
47 ななしのよっしん
2023/03/24(金) 17:15:56 ID: O9wOOBo8yU
最新のキン肉マンジャンプの読み切り、やっぱり凄いわこの人
スグルにかける言葉の全てが的確だし読者(人間)にも響く名言だしで
心に関しては今尚最強と呼んでいいんじゃないか?
48 ななしのよっしん
2023/05/03(水) 09:15:47 ID: j5dVABsZKo
新アニメじゃ神谷さんは流石にもうスグル役はキツいだろうけど出来ればカメハメ師匠を演じてほしいな。6期鬼太郎の野沢版目玉親父みたいな感じで。
49 ななしのよっしん
2023/12/29(金) 00:30:37 ID: v2YDVVNldq
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最終更新:2024/04/24(水) 21:00
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