ベンキマンとは (ベンキマンとは) [単語記事]

ベンキマンとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。

概要

胴体が和式便器、頭にはとぐろを巻いたう〇こもとい大便のオブジェが乗っている超人。テレビアニメでは、さすがに子供の衛生上よろしくないことから、頭のオブジェは水道の蛇口に変更され、名前もザ・ベンキーマンとなっている。背中には「タバコの吸いがら、ガムやパンツを、流さないで下さい」と書かれた注意書きの張り紙がしてある。

見た目に反して性格は、冷静で紳士的。さらに、非常に清潔で綺麗好きであり、ほぼ毎日ドラッグストアなどで売っている洗浄剤を使って専用のブラシで念入りに体を磨いているため常に滅菌されている。ただし目の前に緊急で困っている人がいた場合は特例で自分の便器を使って紳士的に解放させる。

実は、作者自らがデザインした数少ない超人であり、当時古代インカ帝国の遺跡にトイレの原型が見つかったことが元ネタらしい。

プロフィール

種別：正義超人
出身：古代インカ帝国（ペルー）
身長体重：190cm 125kg
年齢：2000歳
超人強度：40万パワー

作中での活躍

第21回超人オリンピック編

古代インカ帝国代表として第21回超人オリンピックザ・ビッグファイトに出場。予選を難なく通過すると、本戦は組み合わせによってシード権を得て2回戦からの出場となる。1回戦でのキン肉マン vs キングコブラの試合の際、甲子園球場の売店でポテチを買っていたところ、頭に火をつけられたキングコブラを次に戦うキン肉マンへの見せしめとして便器に流してしまう。

2回戦の試合前には、予選を敗退した超人たちに自分の身体に触れられたら、決勝進出の権利を譲るデモンストレーションを敢行。カニベースやタイルマンをアリダンゴで丸めて便器に流してしまい、キン肉マンをビビらせる。試合では、逃げ回るキン肉マンに対し、疲れたふりをして近づいた所を便器に流してしまう。ところが、キン肉マンが便器の中にパンツを詰まらせることで、今まで流し込んだ超人と共に大量の水が便器から逆流してしまい敗北。

完璧超人始祖編

ファン感謝デーに参加していたところ、突如襲来した完璧・無量大数軍に交戦。カレクックと共にストロング・ザ・武道に挑むも、「零の悲劇」によって超人パワーを奪われ人間にされてしまう。人間になった風貌は長髪の優男であり、常に和式便器を持っていた。

オメガ・ケンタウリの六鎗客編

サクラダ・ファミリアに現れたオメガ・ケンタウリの六鎗客と戦うため姿を見せると、正義の五本槍の1人として特設リングでギヤマスターと対戦。

パワーと体格で不利な状況で、ベンキマンは知恵と機転を利かせた攻撃で奮闘。さらに火事場のクソ力を発動させてギヤマスターからダウンを奪うと、アリダンゴにして丸めていき、必殺の便器流しを敢行する。
しかし、糞尿の魔境へと送られたかに見えたギヤマスターだったが、自身のギヤの力を使ってベンキマンの体を歯車化し、歯車の推進力を利用することで脱出に成功。
最大の技を封じられて成す術がなくなってしまうと、ギヤマスターのジェノサイドギヤにより全身をズタズタに破壊され、善戦虚しく死亡する。

ただし、試合後の六鎗客たちの会話からギヤマスターもけっして余裕があったわけではなく、一歩間違えれば足元をすくわれていた試合だった事が分かる。それだけベンキマンが見せた火事場のクソ力は強力なものであった。しかし、その力こそが実は六鎗客の狙いだった。

キン肉マンⅡ世

すでに他界しており、キン肉族打倒の夢を弟子のウォッシュ・アスに託している。

読切漫画「キン肉マン外伝ベンキマン〜失われたインカの記憶〜」

「キン肉マン超人総選挙 2013」では29位となったことで主役に抜擢。

超人オリンピックペルー予選を闘っていた頃、記憶喪失となっており、オブジェがソフトクリームに見えることから「エラードマン」と呼ばれていた。地味な関節技主体の戦い方だったので観客からは不人気だったが、緊急事態にトイレを貸してあげた縁から少年・マルコからは慕われていた。

ある日、危篤の祖父に呼び出されて自分が古代インカ帝国皇帝の警護超人だったと伝えられ、侵攻してきたスペイン兵によって両親は殺され、戦いに敗れたことで記憶を失っていたことを知る。エラードマンあらためベンキマンと名乗るようになると、ペルー予選最終戦で民衆の英雄・ヒガンテマンと対戦。

超人レスラーのキャリアを大統領になるためのステップアップと考えるヒガンテマンは、横暴な政策を考える男だった。ヒガンテマンがセコンドのマルコに対して暴力を振るっていたことを知って怒ったベンキマンは、ヒガンテ・クラッシュに捉えられるもエラードスピンによって脱出。そして、ヒガンテマンをアリダンゴに丸めて「恐怖の便器流し」で流してしまう。勝利したベンキマンが自分の本当の名を宣言すると、観客達は大歓声と共に大量の大便をリング上に投げつけた。ちなみに記憶が戻ったベンキマンは、ヒガンテマンがかつて両親を殺害したスペイン兵によく似ていることを察しており、仇敵の子孫であった事が匂わされている。

必殺技

恐怖の便器流し: ベンキマン最大の必殺技。アリダンゴ状に丸めた相手を便器の中に取り込み、糞尿の魔境へと流してしまう。流された超人がどうなるのかはベンキマンも作者にもわからない。
秘技アリダンゴ: 便器流しの前準備として、特に自分より大きい相手を手足など末端部から捕まえて折りたたんでいき、最終的にはひとかかえほどのダンゴ状まで丸め縮めてしまう。
ベンキーヤウォッシング: 便器内から勢い良く放水。恐怖の便器流しの仕上げとして使うほか、離れた場所にいる相手に水流を浴びせることもできる。
エラードスピン: 頭部の大便型オブジェを回転させ、相手を突く。技の名前はエラードマンだった頃の名残か。

ベンキマン単語

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