劇団近代座とは、かつて日本に存在した劇団である。
本記事では2について解説する。
1950年、「近代劇場」という名前で設立。主な活動は、シェイクスピア作品の上演。その一方で、副業として団員がテレビドラマの役やアニメ作品の声当てなども行っていた。
設立者は早稲田大学文学部芸術科演劇専攻卒業生の根本嘉也。顧問には坪内逍遥の直系の教え子であった加藤長治、早稲田大学教授の河竹登志夫・印南高一、学習院大学教授の荒井良雄が名を連ねている。
早稲田大学の系統であることから、財団法人坪内協会とも深い縁がある。ウェブ上でも、坪内協会に関連した活動が散見される。
設立当初は「近代劇場」という名前であったが、1966年に「劇団近代座」という名前に改める。
全盛期は団員が100人を超えることがあったが、1970年代後半からは活動がなくなり(詳細不明)、以降は根本嘉也の個人活動名義となる。
2004年、設立者の根本嘉也が死去。会田由来が以降の代表となり活動を引き継ぐ。
2012年に当時の代表であった会田由来が死去。後継者が現れなかったため、近代座はこれで活動を終えたことになった。
このように、本来は大真面目で由緒ある劇団なのだが、ネット上ではネタアニメ「チャージマン研!」の声を担当したとして有名である。
通常のアニメであれば、回ごとにスタッフクレジットが異なり、そこに声の出演として声優の個人名が載る。ところが、チャージマン研!ではどの回も一貫して「声の出演 劇団近代座」としかクレジットされていないのである。
実はチャージマン研!というアニメは非常に低予算で、回ごとにクレジットを作る予算すら省いたため、このようなクレジット方法になったようである。
そのせいで、キャラクターを担当した声優個人の名前がどれも不明という状態が長らくつづいており、また「声の出演 劇団近代座」という言い回し自体がチャージマン研!の低予算とネットに出回る情報の少なさを表すスラングとして浸透してしまっていた。
2010年代に入り、ファンの個人調査、製作サイド公認イベントやグッズ、担当声優のイベント出演が増えたことでようやく何名かの担当声優が判明した。ついでに、劇団近代座に所属していない人も出演していたことが判明した。なにこの釈然としない感じ…。
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最終更新:2025/12/23(火) 09:00
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