4つの4(Four fours)とは、4つの4と数学記号を使って、任意の数を作る数学パズルである。
4つの4と、四則演算や数学記号を使い、目的の自然数を作るパズル。使える記号の個数に制限はないが、どの記号を使ってよいものとするかで自由度や難易度が異なる。また、4以外に使っていいのは記号のみで、πやeなどの定数は使わない。
1桁の数はすべて、四則演算と括弧のみ使って求めることができる。
10は、(44-4)/4のように数字を繋げたり、4*4-4!/4のように階乗などの数学記号を使ったりすることで作ることができる。
また、大きな数を作る際は、使える記号の種類を増やしたほうが自由度が上がり解きやすくなる。たとえば、ニコニコ動画やニコニコ大百科でおなじみの数2525は、総和の記号Σを使えば、Σ(4!*4+4)/√4=2525のように比較的容易に作ることができる。総和Σの計算方法については後述。
このほか、4同士を繋げて44や444として扱ってもよい。
上記以外に、多重階乗、超階乗、累乗根(n乗根)なども用いられることがある。対数と平方根を制限なく用いれば、たとえば、n=-log4(log4√√√…√4)√4ですべての自然数が表せる(√√√…√の部分に√がn個続く)。そのため、log(ln)は基本的に使われない。
4つの4の解法を、分かりやすく丁寧に解説している動画(4つの4で1~100を作ろう)が投稿されているため、紹介する。
この動画では、一般的に用いられる記号のみ使用し、解法とともに1から100まで求めている。
循環小数や階乗などの説明、基本的な考え方のほか、3乗の作り方、分母を揃えて4の数を減らすテクニックについて解説があるため、視聴をお勧めする。
いきなり4つの4から目的の数を作り出すのは難しい。まずは、1つの4、2つの4、3つの4で作ることのできる数を考え、それらを組み合わせるとよい。大きな数なら、その約数、近い合成数などから解決の糸口が見つかることがある。
ここでは例として、2017年にちなみ、4つの4で2017を作ってみた。先に述べておくと、一般的に用いられる記号だけでは作ることができない。よって、総和Σも使用して解いた。Σnは、1からnまでのすべての自然数の和、Σn=1+2+...+nである。
解く前に、1つの4、2つの4で作成できる数をある程度ピックアップした。下の「参考」の節にまとめているので参照。
はじめに、2017の約数を考えた。2017は素数であり、約数は1と2017のみ。よって、適当な約数同士の掛け算によって求めることはできない。次に、2017に近い合成数を考えた。たとえば、2016は合成数であり、もし2016を2つの4で作成できたなら、2016+4/4とすることで2017が作り出せる。
そこで、2016を2つの4で作り出せるか考えた。素因数分解すると25*32*7であり、21*96、24*84のような2数の積として表せる。21や24は1つの4で作ることができるものの、もう一方の数が難しい。そこで、視点を変えて、Σn=2016となるような数を考えた。Σn=n(n+1)/2として表すことができ、解くとΣ63=2016となる。つまり、2つの4で63を作成できれば、2016も作成できる。63は、7*9、3*21、8+55などで求められる。このうち、3と21のペアは、Σを使えばどちらも1つの4で作成できる。Σ(√4)=Σ2=3、ΣΣΣ(√4)=ΣΣ3=Σ6=21。
以上をまとめると、Σ(Σ(√4)*ΣΣΣ(√4))+4/4=2017となり、2017を作ることができた。なお、1を作るのに2つの4を使い4/4としたため、これを4/√4に変えると2018となる。同様に、√4/√.4、√4*√4、√4/.4、4!/4、Σ(√4)+4…と変えれば、2019以降も作成可能。もちろん、引き算にすれば2015以前も作成可能である。0を作れば2016となるが、2016はΣを使わずに作成できるので、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。答えは下の「備考」の節に掲載している。
1つの4と2つの4で表せる自然数のうち、3桁以内のものをいくつか掲載する。組み合わせればある程度の自然数は容易に作ることができる。
Four foursは、1881年に科学雑誌『ノレッジ』に掲載されたものであるが、1000までの自然数のうち、113、157、878、881、893、917、943、946、947の9つの自然数について、解は示されなかった。
これらは、たとえば総和Σの使用を認めると、Σ(Σ4+4)+4+4=113、Σ(4!-√4)-4*4!=157のようにして作ることができる。
なお、小数と循環小数を利用し、4!/.√4+√4/.4=113とした例がある(下線は循環節)。すなわち、.√4と表記することで循環小数0.222...=2/9を作り出している。ただし、小数点以下、循環節が純粋な数でないので、数学的には認められないと思われるものの、パズルとしては面白い発想だと言える。この方法を適用すれば、157なども作ることが可能。
そのほか、面白い式をいくつか掲載する。原則、一般的な記号のみ使用して作られたものを扱う。
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最終更新:2025/12/11(木) 16:00
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