アサシンとは、暗殺者を意味する英単語である。イスラム教の暗殺教団の伝説が語源といわれている。
概要
歴史上ではイスラム教の分派と伝わっている。「山の翁」と呼ばれたこの暗殺集団は、秘密の園において暗殺者に大麻(ハシシ)を服用させ、暗殺を実行させたといわれており、そのことからハシシを吸う者、アサシンという名前が出来上がったといわれている。
なお、実際にはそれらはあくまで伝説の中の出来事であるため、実際はどうなのかは不明である。学者によると、元々のモデルとなった分派の話に土着の伝承や個人の逸話が混ざりあって、神秘的な暗殺集団というイメージや伝説が作られたのではないか、ということらしい[1]。ただ、内容の真偽はどうあれ、実際に人間が暗殺されていること、それにより十字軍を恐怖させ西洋に伝えられたという事実は残っている。
なお、上記の伝説が転じて、現在ではその出自に依らず「暗殺者」を示す語ともなっている。
現代作品におけるアサシン
伝説の中の暗殺者は様々な創作の中で形を変えながら存続しており、小説やゲームなどで見ることができる。しかし、元ネタである山の翁、或いはそれを想起させるような設定を持つ者はかなり少なく、単に暗殺者の訳語として用いられている場合が多い。
話の中では正面から激突する正規軍とは異なる動きをしながら裏で暗躍し、時に大幅な戦況の変化をもたらす忍者、密偵、スパイ及びエーシェントなども暗殺をする場合があるが、暗殺者と言う場合は大体暗殺専門である。
RPGなどでは盗賊の上級職となっている場合が多く、素早さや回避率が高く、時に一撃必殺の技を持つ者が多い。
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関連項目
- アサシンクリード
- 忍者
- アサシン(Fate/stay night)
- 真アサシン(Fate/stay night)
- アサシン(Fate/Zero)
- アサシン(Fate/EXTRA)
- キングハサン
- 盗賊(ファイアーエムブレム)
脚注
- *「山の翁」それ自体はもともと指導者個人の話で、モデルとなっていると思われるイスラム教イスマイール派の分派ニザール派も、暗殺を辞さない急進的かつ強硬な一派だという。西洋でもこの集団に関する研究は行われたが、イスラムの宗派に関する知識や情報、それに基づく理解が不足していたため(あとイスマイール派アンチな歴史資料を脚色込みでそのまま鵜呑みにしてしまったため)、それによって理解が遠ざかってしまったようである。
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