ヘクター・カラスコ(Héctor Carrasco)とは、大阪近鉄バファローズに所属していた助っ人外国人投手である。
概要
2004年に来日。来日当初は150キロを越える剛速球が持ち味。2001年の優勝を後押しした大塚晶文、岡本晃、三澤興一のリリーフ三本柱は岡本を残し二人は移籍、残った岡本も絶不調という状態であり、キャンプ~オープン戦あたりは弱体化したリリーフ陣の救世主といわれていた(実際オープン戦では好成績を残していた)。
開幕戦で来日初セーブを挙げるも、その次の登板で9回裏1点リードから2連続被弾を喫してセーブ失敗。この被弾を皮切りに、セーブ場面で登板しては失点、そしてセーブ失敗という流れを繰り返すようになる。
中でも強烈なのが2004年4月11日の西武ライオンズ戦、9回裏2点リードで登板し、同点に追いつかれた後に満塁弾を浴びるという、狙ってもできないような大炎上を演出した。その際のスコアが 中島裕之 右安 → 平尾博嗣 左安 → 高木浩之 四球 → 赤田将吾 中安 → 小関竜也 中犠 → ホセ・フェルナンデス 死球 → 和田一浩 左本(サヨナラグランドスラム)
4月末に一軍登録抹消、その時点での防御率20点台をマークし、一躍炎上系投手の代表格になった。
毎夏開幕版が発売されるコナミの『実況パワフルプロ野球11開幕版』では昨年の成績と今年の4月までの成績を基に能力が決められ、この年の夏に発売されたゲームではカラスコの能力がとんでもないことになっていた。
この年は抑え投手受難の年であり、他のチームの抑えもやや不安定なピッチングをすることが多かったため、よく打たれるクローザーやセットアッパーに対して「~スコ」という称号が定着するようになった。
二軍から復帰後はロングリリーフに転向し、見違えるような好投を見せた。連投も回跨ぎも苦にしないため、層の薄いリリーフ陣の救世主的存在となっていた。特に7月は20イニング投げて防御率0.45という大車輪の活躍ぶりで、(ネタ半分で)月間MVPと言われたこともあった。
一方、カラスコ不在の間ストッパーの代役は福盛和男が務めた。意外なリリーフ適性を見せ、連日好投するも何をトチ狂ったか監督の梨田昌孝は再びカラスコをストッパーに戻してしまう。この配置転換が大失敗で、ストッパーに戻ったカラスコはまた元の不安定な投球に逆戻りし、中継ぎに回った福盛も成績が急降下してしまった。
最終的な成績は8勝8敗5S 防御率5.57 この年の近鉄球団消滅のあおりを喰らい退団。
この翌年ワシントン・ナショナルズとマイナー契約、その後昇格しセットアッパーとして大活躍するのだが、それはまた別のお話。
Mr.カラスコとは何の関係もございません
炎上してしまった動画
関連項目
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- 懐かし外人
- シンシナティ・レッズ
- カンザスシティ・ロイヤルズ
- ミネソタ・ツインズ
- ボストン・レッドソックス
- ボルチモア・オリオールズ
- 大阪近鉄バファローズ
- ワシントン・ナショナルズ
- ロサンゼルス・エンゼルス
- ドミンゴ・グスマン
- エリック・コーディエ
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