令和元年東日本台風(アジア名:ハギビス、以下「東日本台風」)とは、2019年10月6日に発生した台風である。
概要
2019年10月1日頃にマーシャル諸島近海で低圧部の形成が始まり、5日3時ごろ熱帯低気圧に発達した。6日3時ごろ南鳥島近海で台風19号となり、アジア名「ハギビス(Hagibis)」と命名された。タガログ語で「素早さ」「速度」と言った意味であるらしい。
発生からわずか39時間で最低中心気圧915hPaを記録し、猛烈な勢力を7日18時から10日21時までの75時間(記録上第3位の長さ)維持したまま小笠原諸島に接近。その後強い勢力を保ったまま、12日19時ごろ本州の静岡県伊豆半島に上陸した。
東日本に甚大な被害を及ぼしたため、2020年2月に気象庁により「令和元年東日本台風」と命名された。
影響
東日本台風が伊豆半島に上陸した2019年10月12日は、体育の日(同月14日)を含む3連休の初日であった。このため日本各地で数多くのイベントが企画されていたが、相次いで中止または延期を余儀なくされた。
- プロ野球・クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは、セ(読売対阪神、東京ドーム)・パ(埼玉西武対福岡ソフトバンク、メットライフドーム)ともに10月12日開催予定だった第4戦を中止し、翌日以降に順延した。
- 第9回ラグビーワールドカップ日本大会は、10月12日開催予定だったプール戦3試合のうち、ニュージーランド対イタリア(愛知県・豊田スタジアム)とイングランド対フランス(神奈川県・日産スタジアム)の2試合を中止し、規定により引き分け扱い(両チームに勝ち点2)とした。残るアイルランド対サモア戦(福岡県・博多の森球技場)は予定通り開催した。翌13日開催予定だったプール戦4試合のうち、ナミビア対カナダ戦(岩手県・釜石鵜住居復興スタジアム)は中止・引き分け扱いとなった。
- 第70回FIAフォーミュラ1世界選手権の第17戦日本グランプリ(三重県・鈴鹿サーキット)は、12日の走行スケジュールをキャンセルし、同日実施予定だった公式予選を翌13日の午前中に実施した。
- マチ★アソビ vol.23は10月12日~14日の開催予定を延期し、10月26・27日開催に変更した。
- 第20回ハヤカワ国際フォーラムは10月12日の開催予定を中止した。
- 2019年度小学校教員資格認定試験の二次試験が10月12日~13日に予定されていたが、2日間とも中止。特例として全員第2次試験に合格したものとして第2次試験が免除されることとなった。ただし3次試験も行われるため、1次試験の結果のみで合格できるわけではない。
関連リンク
関連項目
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