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地球岬（ちきゅうみさき）、またはチキウ岬とは、北海道室蘭市にある岬である。
概要
室蘭市から太平洋に突き出た絵鞆（えとも）半島の外海岸は、断崖絶壁が14kmにわたり連なり、鉄のまちとはまた違った室蘭の一面を見ることができる自然豊かな一帯で、国の名勝「ピリカノカ」にも指定されている。そんな絵鞆半島外海岸の最南端に位置するのが地球岬である。
岬の頂上に設置されている展望台からは、眼下の絶壁と、水平線が丸く見えるほどはるかな大海原が視界に広がり、天気が良ければその先に渡島半島も見える極上の眺望から室蘭八景のひとつに数えられている。朝日新聞「北海道の自然100選」・北海道郵政局「あなたが選ぶ北海道景勝地」などで1位を獲得したことで一般に広く知られるようになった。落石岬（根室市）・雄冬岬（石狩市）と共に北海道三大秘岬にも数えられているが、展望台や売店、公衆トイレなどが設置され観光地化が進んでいることからあまり秘岬という感じはしない。
付近はハヤブサの営巣地となっているほか、運が良ければ海を泳ぐクジラやイルカなどの姿も見られるという。また雲海が発生することがあり、その景観は晴れた時とはまた違った趣がある。初日の出のビュースポットとしても人気で、元旦の朝は多くの人が訪れ賑わう。
展望台のふもとには国土地理院により管理されている四等三角点「チキウ岬」が設置されており、その標高は137.7mとなっている。
地球岬という名称の由来は、地球が丸く見えるから…ではなく、アイヌ語で崖を意味する「チケプ」が転訛して「チキウ」になったものである。要するに地球はただの当て字。
施設等
- 展望台
- 広場の標高147.5m。南側は断崖絶壁と太平洋、北側は山あいに室蘭市街を眺望できる。この手の観光地にありがちな幸福の鐘が設置されている。
- チキウ岬灯台
- 崖の中腹にある、真っ白な八角柱形が特徴の灯台。1920年に点灯開始。後に「日本の灯台50選」「土木学会選奨土木遺産」にも選ばれた、地球岬のシンボル的存在である。普段は立入禁止となっているが、海の日などに一般公開されることがある。
- 駐車場
- 普通車約30台分に加えて、大型バス6台とバイクを停められる。駐車料無料。
- 売店
- 駐車場の脇にプレハブの売店が数軒並んでおり、室蘭やきとりや室蘭カレーラーメンなどのご当地グルメや、あげいもなどの軽食を買うことができる（冬期は休業）。中でも6個入りの饅頭の中にひとつだけ唐辛子入りが紛れ込んでいる「炎の毒まんじゅう」が好事家に評判であったが、店主の高齢化と新型コロナウイルス蔓延の背景から、2020年に惜しまれつつ販売店閉業となってしまった。
- 地球のオブジェ
- トイレのそばにある、やたら目立つオブジェ。かつてこの中に公衆電話ボックスが設置されていたが、現在は撤去されている。
アクセス
JR室蘭本線・母恋駅前から母恋中央通を南に進み、突き当りを右折。案内標識に従って次の分岐を左折すると地球岬に到着する。なお、地球岬は入場料無料である。
周辺の見どころ
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関連項目
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