日本模型とは、栃木に本社を置いていた模型メーカー。略称はニチモ。
概要
1951年に日本模型航空機工業として創業。当初はゴム動力のライトプレーンなどを製造していたが、1959年にプラモデル業界に進出、以降はプラモデルメーカーとして発展していく。
一時はプラモデル業界全体の25%のシェアを占めるトップメーカーで、特に艦船模型においては他の追随を許さない完成度、ディテールであり、文字通り日本のプラモ業界の最先端を突っ走っていた。
しかし、急激な時代の変化についていけず、1980年から1990年代にかけて売り上げは低迷、新規開発部門も失ってしまったため、製品ラインナップは過去に発売された商品の再販が主となっている。とはいえ、「艦船のニチモ」の通り、艦船模型の質は現在でも高いレベルにあり、特に1968年に発売された1/200戦艦大和は、現在でも艦船模型の最高峰に君臨している。
主な製品
- 30cm艦船シリーズ
発売から30年を数えるロングセラーであり、世界各国の戦艦、空母が全長30cmスケールにデフォルメされている。部品点数は少なく、プラモデル初心者でも比較的簡単に完成させられることができる。モーターライズモデルのため、完成後は走らせて遊ぶことができる。関連動画を見ればわかるが、キチンと塗装まですればかなりのハイクオリティな作品にできる評価の高い製品。
- 1/500艦船シリーズ
航空母艦や重巡洋艦のスケールモデル。かつては戦艦大和、長門などがあったが現在は発売されていない。
古いモデルのためバリが多く、制作にあたっては苦労する場合が多い。ただしニチモ全盛期の作品だけあって出来はいい。
- 1/200艦船シリーズ
戦艦大和、駆逐艦秋月、不知火、イ号潜水艦などがある。非常に大スケールの作品であり、駆逐艦でも全長70cm、戦艦大和に至っては全長130cmになる超巨大なプラモデルである。 上述したとおり、戦艦大和はその大きさと出来の良さから、発売から40年以上がたつ現在においても艦船模型のフラッグシップに位置付けられている。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- タミヤ
当時ニチモと覇権を競った模型メーカー。同社初のプラモデルとして戦艦大和を発売し、同時期に発売されたニチモの戦艦武蔵と価格は互角だったが、航行駆動システムなどの面で大きな差があったため惨敗し、タミヤはプラモ業界からの一時撤退を余儀なくされた。
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