瀬戸中央自動車道とは、中国地方の岡山県と四国地方の香川県を結ぶ高速道路である。本州四国連絡高速道路(JB本四高速)が管理する。略称は“瀬戸中央道”。高速道路ナンバリングは E30 が付番されている。
概要
岡山県都窪郡早島町の早島ICを起点に、倉敷市を通り香川県坂出市の坂出ICを結ぶ。瀬戸内海を連続する6つの橋梁と4つの高架橋で横断する瀬戸大橋を擁する。本州四国連絡道路3ルートのひとつ(児島・坂出ルート)で、最も早い1988年4月10日に全線開通した。
厳密には高速道路(高速自動車国道)ではなく、国道30号バイパスとして建設された自動車専用道路(高規格道路)だが、制限速度は最高80~100km/h・最低50km/hであり、一般的な高速道路とは特に変わりなく通行できる。
ただし料金体系はNEXCO各社の管轄路線と異なっており、特に瀬戸大橋区間はかなり割高に設定されている。例えば早島IC~坂出IC間を普通車で乗り通す場合(2025年11月時点)、ETC料金が2,310円(休日割引で1,990円)で、一般料金になると4,300円とかなりの高額となる(これでも開通当時の6,300円に比べたら安くなった方ではある)。
瀬戸大橋
瀬戸大橋は岡山県倉敷市児島地域と香川県坂出市を、塩飽諸島を経由しながら結んでいる。道路の下に鉄道(JR本四備讃線(愛称:瀬戸大橋線))が通る二層構造で、鉄道道路併用橋としては世界最長である。建設する様子は、かのNHKの名物番組「プロジェクトX」にも大々的に取り上げられた。瀬戸大橋には将来的に新幹線も通せるよう設計されているが、建設の見通しは全く立っていない。
横風の影響を受けやすく、台風など発達した低気圧などにより荒天になると鉄道もろとも不通となるので、通行の際には気象情報に十分注意されたし。
瀬戸大橋の途中にある与島PAは上下線共用の施設となっており、それぞれの方向にUターンすることもできる。本線に戻る際は与島チェックゲートにて検札を行う(ここでは料金の支払いは発生せず、各ICや本線料金所で精算する)。前述の通り、瀬戸大橋区間は他の高速道路と比べて通行料金が格段に高いので、くれぐれも分岐点では方向を間違えないよう注意が必要。
IC/PA/SA/JCT一覧
| 番号 | IC/PA/SA/JCT名称 | 備考(接続道路など) | 所在地 | |
| E2 山陽自動車道 早島支線 (倉敷JCTにて本線へ接続) | ||||
| 1 | 早島IC | 国道2号 岡山バイパスへ接続 | 岡山県 | 都窪郡 早島町 |
| 早島本線料金所 | 山陽自動車道方面のみ精算 | |||
| - | 粒江PA | 倉敷市 | ||
| 2 | 水島IC | ETC専用 | ||
| - | 鴻ノ池SA | |||
| 3 | 児島IC | |||
| 3-1 | 櫃石島IC | 櫃石島民のみ利用可能 | 香川県 | 坂出市 |
| 3-2 | 岩黒島IC | 下り線のみ | ||
| 岩黒島民のみ利用可能 | ||||
| 3-3 | 与島PA | Uターン利用可(与島チェックゲートで検札) | ||
| 与島IC | 与島民のみ利用可能 | |||
| 4 | 坂出北IC | さぬき浜街道へ接続 | ||
| 5 | 坂出IC | 国道11号へ接続 | ||
| 坂出本線料金所 | 高松自動車道方面のみ精算 | |||
| E11 高松自動車道 坂出支線 (坂出JCTにて本線へ接続) | ||||
関連動画
関連項目
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