「おはようございまーす。」
早朝バズーカとは、壮大な目覚まし時計である。
概要
日本テレビでかつて放送されていたTV番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の一企画で、他局における寝起きドッキリ企画の先駆け。
高田純次(もしくは島崎俊郎)がアイドルや芸能人が泊まる自宅やホテルに突撃を行い、寝姿のレポートともに最後はバズーカ(TV向け特殊効果)を放つという企画である。
ほとんどがドッキリであるため、襲撃された芸能人は、物音がするとしてぼやっと起きて大量のスタッフが配置されて驚いているところに、間髪入れず高田純次他がすでにバズーカ砲を構えているため気が動転し布団の中に潜ったり逃げ惑うといったのを笑う企画。なお、この企画中は高田純次がアイドルの歯ブラシをべろべろなめたりしてドン引きされるシーンもあった。
この企画が海外で敢行された時に、本当のバズーカと間違えられたため指名手配沙汰になっているという事件もあったので、昭和の時代だから許された企画である。
バズーカは、先も記述したようにTV向け特殊効果(通称:特効)の愛称であるもので、コンサート会場などの「パーン」という音とともに紙テープが飛ぶアレである。このバズーカで、現在ではあまり使用されない火薬特効も使っているため、「ファイヤー」のかけ声とともにフラッシュ光および煙も出ている。
これらは、昭和で初期のTVだから許された代物であり、令和の現代の日本でこれをすると、煙が防炎装置などに反応してしまうことや、状況によっては音なども出るため、ホテルなどに至っては他の客に迷惑にならないようフロアもしくは泊まる芸能人の数部屋を貸し切ると言ったことも必要になるので、お金が潤沢にあり、なおかつ冗談は冗談、笑って許せるといった時代の企画である。
平成以降
こんな企画はもうできないだろうと思っていたら、2004年8月3日放送のTBS系バラエティ番組「学校へ行こう!vs氣志團 真夏の学ラン長ラン大混乱SP!!」で復活。ターゲットであるみのもんたが「午後は○○おもいッきりテレビ」に遅刻しないように起こしてあげようという体の元、前夜に大量の酒を飲みケツを出しながら爆睡するみのもんたに鼻に貝笛を挿す、シャボン玉ピストルでシャボン玉を顔にかける、デカ耳や血走る目玉を着ける、筆ペンで落書きをするといったイタズラをした後決行。驚きのあまり体をばたつかせた後、「やられた~!」と布団に突っ伏し企画は大成功!
さらには、2011年3月6日放送のTBS系バラエティ番組「クイズ☆タレント名鑑」での「このオファー引き受けた?引き受けなかった?クイズ」で、元航空幕僚長の田母神俊雄が番組からのオファーを快諾。現役時代のように迷彩服に身を包み、「元気が出るテレビ」時代のターゲットであったオスマン・サンコンに決行。かつてのように撃った田母神やスタッフをにらみつけていたが、この時既に初老を迎えており、その後のトークが終わるまでずっと咳き込んでいた。
令和に入り、今度こそもうないだろうと思っていたら2023年5月18日に放送のフジテレビ系バラエティ番組「私のバカせまい史」で復活。番組内でテリー伊藤が、アイドル等のキャスティングが難しくなり、(芸人相手に)バズーカを撃つしかなかったと企画が生まれた経緯を説明。その後、Travis Japanの松田元太という正真正銘のアイドルに決行。松田はスタッフからの「朝の火薬の香りはどうですか?」の質問に対し、「悪いだろ、いいわけないだろ!」と激怒(当たり前だ)。
また、2023年7月5日にTBS系バラエティ番組「ラヴィット!」にて、朝の生放送で決行。前日のうちから偽企画で呼び寄せ、楽屋で寝かせておいた芸人(きしたかのの高野正成)に対し、アンタッチャブル柴田(発案者)とターゲットの相方岸大将がわざわざ日テレから借りたバズーカ(当時使っていた本物)を撃つという形で決行されたが、柴田がバズーカ砲の前後逆にして発射するという誤射をしてしまい[1](ちなみに岸は火薬が当たるギリギリの位置にいたためマジで腕が焦げたかと思ったと証言している。おそらく事故を避けるため「絶対に真後ろには立つな」と事前に警告されていた可能性大。本家でも数回やらかしたことがある)、火薬特効がまともに楽屋の壁にヒットし、楽屋の壁が真っ黒に焦げるというバズーカの威力を見せつけた(そらあんな代物、前述のように普通のホテルでは撃てんよ・・・)。
二次創作では…
上記の番組が放送されていたのは、昭和60年~平成8年であるため。このネタを知っているのは、もういい年をした年齢であるので、このネタを知っているのは基本そういう年齢層である。
そういう世代が描く、ミリタリー系を取り扱った漫画や、それらの同人誌で、作品中にある本物のバズーカ砲[2](この場合、空砲を使うか実弾を取り扱うかは作品のギャグ度合いによって変わる)を使った、寝起きドッキリが慣行される。近年では「寝起きバズーカ」ならぬ「寝起き戦車砲」をやったTVアニメがあるという。
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関連項目
脚注
- *このことで柴田は「逆バズ兄さん」として番組内でいじられることになる。
- *厳密には「バズーカ砲」という武器は存在しないが、この企画や、機動戦士ガンダムでも「ガンダムバズーカ」という呼称になってしまっているので、そこそこの一般人でもロケット砲を見ると「バズーカ砲」と言ってしまうことはある。
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