ハイゴッグとは、ジオン公国軍が開発した水陸両用モビルスーツの1機種である。
初登場は『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』。
地球侵攻に伴い、ジオン公国軍は水陸両用モビルスーツとして「MSM-03 ゴッグ」を量産していた。が、ゴッグは重装甲を得る代わりに機動性が著しく損なわれており、固定武装のメガ粒子砲にも収束率が低いという問題があった。加えて、大出力の熱核反応炉の冷却のため、大量の冷却水(主に海水)を用いる関係上、地上での活動時間に限りがあるという欠点も抱えていた(ちなみにこの冷却水も機動性低下の原因である)。しかし同じ水陸両用モビルスーツであるズゴックと同時に運用できるのはゴッグしかいないという事で統合整備計画の対象となり、機体に改良が加えられた。その結果、誕生したのがハイゴッグである。外観は僅かにゴッグの面影を残すものの、事実上ゴッグから受け継がれたのは水陸両用機というその機体コンセプトただ一点であり、ほぼ新規設計といっても差し支えない。
ハイゴッグはゴッグと比べて操縦性が向上しているだけでなく、部品のユニット化や武装のオプション化で機体を低コストに抑えている。これらは統合整備計画によるところが大きく、ズゴックEに関しても同様の事が言える。さらに、機体の軽量化により機動性が飛躍的に上昇している他、新型ジェネレーターの搭載により出力も上昇した。その代わりゴッグの最大の特徴であった重装甲が失われ、ジムのマシンガン程度で撃破されるようになってしまった。ハイゴッグは向上した機動性を活かし、ゴッグよりも強襲に適した機体として仕上がっている。
本機体がロールアウトしたのは一年戦争末期で、量産されたとはいえそれほど数が無かった。量産された少数の機体はズゴックEとともに運用された。なお、ハイゴッグは後にネオ・ジオンのカプールを生み出す事になる。背中にジェットパックを装着する事が出来、0080冒頭で氷壁を飛び越える際に使用された。ハイゴッグと同じく統合整備計画で生み出されたズゴックEも装着している事から共通のオプションのようだ。
デビュー作となった「ポケットの中の戦争」では、第一話冒頭より登場。
12月9日午前9時、ユーコン級潜水艦U-99より発進したサイクロプス隊所属の3機が、連邦軍の北極基地を奇襲。新型ガンダムの捜索・破壊を目指す。パイロットの腕前とハイゴッグの性能が上手く噛み合い、奇襲に乗じて多くのジム寒冷地仕様を撃破。基地施設にもかなりの損害を与えている。しかしアンディ機がジムの反撃に遭い、機体を蜂の巣にされて撃破されてしまった。目標だった新型ガンダムはシャトルで打ち上げられ、作戦そのものも失敗した。その後のハイゴッグの出番は無かった。
また、漫画版ブルーディスティニーにも登場。ゴッグとともに海中から連邦軍の基地を襲撃し、守備隊のジムを壊滅させる戦果を挙げた。海中から出現する際、長い手でジムの頭を掴み、別のジムへと投げつけるその姿はイケメンである。基地の奥深くまで侵攻するが、後詰めとして現れたモルモット小隊と交戦し、全滅する。
掲示板
61 ななしのよっしん
2023/12/29(金) 08:41:00 ID: SUbgco1+lx
メカだけどエイリアンチックな異質なデザインなのにまとまっててかっこいい。それがハイゴッグ
62 ななしのよっしん
2024/01/04(木) 12:29:25 ID: N8TYU4p0y1
描写だけで言うなら、胴体やコクピットまわりより腕が頑丈な不思議な機体(近距離から撃たれたガルシア機は無傷に近く遠距離から胴体を撃たれたアンディ機はあっけなく蜂の巣に)
63 夏侯ton
2024/01/06(土) 09:35:09 ID: yQdQGw2Z6Y
宇宙にいる小国ジオンが、
地球を支配する連邦軍基地を撃破していく必要があったからこその水陸両用機。
ハイゴッグもまさにジオンが海辺の地球連邦軍基地を強襲していく為の機体。
強いかどうかじゃなく、ジオン軍が海辺の連邦軍基地を強襲するのがハイゴッグの本分。
で海を移動するには様々な障害物がある。
複雑な岩礁に、そびえる氷山に岸壁、高低差のある海底、
ゴッグみたいに頑強な体をぶつけながら鈍行していくのもいいが、柔らかく這うような移動でこれらの海の障害物をスマートに踏破していけるのがハイゴッグの長い爪腕の最大のメリットだとおもう。
戦闘自体はハイゴッグの強さではなく、
事前に掴んだ敵基地情報、勝算のある武装オプションと作戦、腕の良い特殊部隊、
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最終更新:2024/06/07(金) 13:00
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