特異個体

特異個体とは、モンスターハンターフロンティア(MHF)に登場するモンスターの分類の一種である。

概要

HR5から始まる^[1]MHFの第二章である「秘伝書」を手に入れると受注できる「ハードコア(HC)クエスト」に登場するモンスターたちの総称。
元々は剛種クエストと同じくチケット制で、クエスト受注には「HCチケット」というアイテムを一枚使用しなければならなかったが、G9.1で剛チケ共々廃止となった。

特異個体は攻撃モーションが変化し見た目が原種のモンスターと異なるという大きな特徴を持つ。
当時多かった「MHFのモンスターが頭一つ跳びぬけて強すぎる」、「攻撃モーションが多く派手すぎる」と言われていたことに対して出した、おいていかれ気味のモンスターを救済するためのシステムともいえる。

本家MH～MH2や分家P2そして初期のMHFモンスターが大幅にパワーアップし、奇抜な見た目と鬼畜攻撃で猛威を振るう様子は、多くのプレイヤーたちを圧倒させている。HCドスランポスの変化に「あんな強いのがHR3からとかムリゲー」と驚いた人も多いのではないか。

下位や上位のモンスターだとしても剛種以上の攻撃力を持つモンスターもいるので、軽い気持ちでクエストを受けたハンターを次々とキャンプ送りにしていく。拘束も難しくガチで戦うことを強要されるので、剛種も泣き出す戦闘能力を持つ強豪たちの集いとされている。
しかしその反面手強くハメ不可能だがガチが面白いという調整がほとんどであるために好評を博すこととなり、ものによっては立ち回りまで全く別物になることからCSシリーズの亜種などように水増しと言われることも全くなかった。

ハードコアクエストでは以下のようなHC補正がクエスト内で適応される。

• 攻撃力、全体防御率、俊敏性、怯み値、HPにモンスターごとの補正がかかる
  (上昇してるものも減少してるものもいる)
• スタンや麻痺など状態異常蓄積が半分になる
• 罠は2～3秒しか効果がない（シビレ罠に至っては1秒からそれ未満で抜けられる）
• ガードのスタミナ消費が二倍
• モンスターの妨害要素がランクアップする（耳栓→高級耳栓、風圧(大)→龍風圧など）

以上がHCクエスト内で適応される補正である。ちなみにこの補正は小型モンスターや特異個体が無い大型モンスターにも対応される。
またこれとは別にモンスターの特性として怒り状態で拡散弾を無効化するなどの能力を持つものもいる。

特異個体の評価

効率重視のハメゲーと呼ばれていたMHF時代の中でもハメ対策全盛期の8.0に実装されたため、あれやこれやとハメ対策が多いが「罠やハメをつかわず正々堂々モンスターと戦う」という風潮を、ユーザーの間で定着させることに成功。
特異個体との戦いがメインコンテンツとなって、MHFはハメゲーという悪評を完全に払拭することができた。

イャンクックやドスガレオスのような弱いモンスターほどHPや防御率が強化され、デュラガウアやグレンゼブルのような強すぎるモンスターになるとHPや防御率が弱体化されているように、各モンスターのストレス要素を減らしつつ、狩り応えのあるモンスターにしようとする運営の意図がみえる。

主にMH2のモンスターだが通常個体に見られたモーションの欠点も軒並み改善されている。
例を挙げると多くのプレイヤーから不評であったイャンガルルガやテオ・テスカトル、ナナ・テスカトリのノーモーション突進は、突進前に軸合わせをするようになったり怒り以降時に必ず怒りモーションするようになった関係でオミットされている。

一部例外こそあれど全体的に見れば通常固体の不評な点が削除された結果、全体的にストレスなしのガチンコ勝負ができるモンスターになっている傾向にあり、プレイヤーからの評価は概ね良好。

HC素材

特異個体からは2%の確率で「HC素材」と呼ばれる素材が剥ぎ取ることができる（剥ぎ取れた際には専用のSEが鳴る）。
このHC素材とクエストクリア時にもらえる「魂」で、スキルランク帯では非常に強力な装備である「HC武器」や「秘伝防具」、「天嵐防具」を作成することが可能で、G級武具の生産強化にも使用する。
ちなみに、モンスターの素材体系が変化するのではなく剥ぎ取り時に当該確率の判定が入り、当たればHC素材獲得、外れればその後通常素材から抽選という仕様のようだ。

しかし確率上HC素材は非常に入手しづらく、多くのハンターの心をへし折っていた。
特異個体がメインになったフォワード時代は秘伝防具絶対主義から始まり、天嵐防具、覇種防具と次々にHC素材の用途が上昇し、ユーザーたちがこぞって集めはじめ、フォワード時代を象徴するような扱いを受けていた。

当初剥ぎ取り2%のみの入手ルートしかなかったものの、フォワード5以降は期間限定クエストでのばら撒きやネットカフェポイントや祭ポイントでの交換など入手ルートが大幅に増加した。
現在は全ての素材を交換できるため長期的な目で見れば入手はそれほど難しくない。
また、MHF-G9.1時に非G級のHC素材は排出確率が5%に上方修正（G級は引き続き2%）され、MHF-Zでは狩煉道という新たなポイント交換ルートが増えた。

課金コースの狩人応援コースを入れることでも剥ぎ取りの確率が二倍になるが、かなりお高めのお値段なのでご利用は計画的に。

特異個体の一覧

シーズン7.0

• ドドブランゴ
• ディアブロス
• リオレイア
• リオレウス

初期組はG級に特異個体が存在しない（クエストをハードコアモードにできない）

シーズン8.0

• イャンクック
• ヴォルガノス
• ババコンガ
• フルフル

シーズン9.0

• エスピナス亜種
• ガノトトス
• ダイミョウザザミ
• ティガレックス
• テオ･テスカトル
• バサルモス
• パリアプリア
• ヒプノック

シーズン10

• イャンガルルガ
• エスピナス
• オオナズチ
• キリン
• ゲリョス
• ショウグンギザミ
• デュラガウア
• ドスランポス
• モノブロス
• ラージャン
• リオレウス亜種

フォワード1

• カム・オルガロン
• クシャルダオラ
• ノノ・オルガロン
• ヒプノック繁殖期
• フルフル亜種
• リオレイア亜種

フォワード2

• アカムトルム
• イャンクック亜種
• グラビモス
• ディアブロス亜種
• ドスファンゴ
• ドラギュロス

フォワード4

• グレンゼブル
• 錆びたクシャルダオラ

フォワード5

• ゴゴモア
• ベルキュロス

G2

• ゴウガルフ(G級限定)

G3

• バルラガル(G級限定)
• ドスガレオス
• アクラ・ヴァシム
• グラビモス亜種
• リオレイア希少種

GG

• フォロクルル(G級限定)
• アクラ・ジェビア
• リオレウス希少種

G5

• イナガミ(G級限定)
• ゲリョス亜種
• エスピナス希少種

G6

• ポボルバルム(G級限定)
• ナナ・テスカトリ
• クアルセプス

G7

• ハルドメルグ(G級限定)
• ドスゲネポス
• ガノトトス亜種

G8

• ガスラバズラ(G級限定)
• モノブロス亜種
• アビオルグ

G9･G9.1

• トリドクレス(G級限定)
• ヴォルガノス亜種
• ヒプノック希少種
• オディバトラス

G10・G10.1

• グァンゾルム(G級限定)
• ルコディオラ

Z

• ゼナセリス（G級限定）

関連動画

関連項目

• MHF
• モンスターハンターのモンスター一覧
• 辿異種　MHF-Zから登場した更なる特殊個体群
• 極限状態(MH4G)　特異個体とは真逆の評価を受ける携帯機版の超絶強化個体
• モンスターハンタークロス　二つ名モンスター、獰猛化個体など特異個体に似た特殊個体が登場

脚注

1. *G10以降の仕様。それ以前のシステムはMHFの項を参照。