「いまわの際にいってやる。」とは、漫画及びアニメ『うる星やつら』における、同作の主人公「諸星あたる」の最後の台詞である。
いまわの概要に書いてやる
最終章ボーイ・ミーツ・ガールのAct11.Finにおいて発せられる。
闇の宇宙から帰還したあたるたちだったが、事故で地球がキノコ塗れになってしまい、解決可能なのはルパの持つブタに食べさせることのみであった。この交換条件として、あたるとラムは再び地球の命運を賭けた鬼ごっこの勝負をすることとなるが、ラムはあたるが「好きだ」の一言を言えばゴールさせる、と明言するも、当のあたるはこんな危機的状況下で言えばそれがウソかホントか分からなくなるのが嫌で頑なに拒む。
そして、ラムはあたるの本心が聞けなければ、キノコの駆除と同時に地球人から自分たちの記憶を全て消去して地球を去るつもりであった。
弾みで起動してしまった記憶喪失装置のタイマー解除にも失敗したことで、もはや記憶喪失を防ぐ術はあたるの一言にかかっていたが、ラムの「うちのことを忘れてもいいのか?」の問いに対しあたるは「忘れるもんかー!」と返す。その時あたるの手からラムの抜け落ちた角が転がり、ようやくあたるの真意に気付いたラムはあたるを抱きしめ、ゴールさせる。
その後、「…で、結局好きといわずじまいか!?」「偏屈男」などと呆れた周囲からかけられた言葉に対して、ラムは
「一生かけてもいわせてみせるっちゃ。」
と告げ、この言葉に対するあたるの返答がこのセリフであった。
「いまわの際にいってやる。」
要するに最期の瞬間まで一緒ということである。
このやりとりに周囲から投げかけられた「一生痴話ゲンカ続けるつもりか、おのれらっ!!」とヤジに対して、「だっちゃ!!」と肯定するラムとあたるの後ろ姿で、『うる星やつら』は幕を閉じる。
本作の映画版である『うる星やつら 完結篇』では、若干台詞の順序が変更され、「一生痴話ゲンカ続けるつもりか、おのれらっ!!」というサクラの野次が先に入り、あたるとラムの二人は怒る面堂ら群衆たちから逃げ出し、静止画となって、ラムの「一生かけてもいわせてみせるっちゃ」の後にこの台詞が発せられ、文字通り作品を締め括る台詞となっている。
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