すれちがい通信とは、携帯型ゲーム機の通信機能・サービスのことである。
概要
ニンテンドーDSの『nintendogs』で初めて搭載された機能。後にプレイステーション・ポータブルにも同様の機能をもつソフトが登場し、ニンテンドー3DSではハードウェアが標準サポートしている。
簡単に言えば、無線通信をスリープモード時にも半永久的に通信待機状態にできるようにしたものである。ユーザーはすれちがい通信状態にしておくだけで良く、特別な操作は不要。通信強度はかなり強いため、街へ出かける際、すれちがい通信モードにした状態でかばんの中に入れておくだけで、不特定の人と勝手にすれちがい通信が行われる。
用いられる通信手段はWi-Fiだが、ニンテンドーDSのWi-Fiコネクションなどと異なり、基本的にソフトと本体のみで通信できるという利点を持つ。
ニンテンドーDSとPSPの場合は、「同じゲームですれちがい通信状態のハードが近くにある必要がある」ため、発売後しばらくしたゲームは通信がほぼ不可能になったり、地方と都市部の格差が大きいといった難点が存在するため、これを前提としたゲームやすれちがいでしか手に入らないアイテムなどの存在には批判が起きることも多い(DS版の『FFIII』など)。そういう点では「まさゆきの地図」のように、本来は都市部でのみ広がり、地方部では「それがどうしたの? こっちはすれちがい自体できねーよ」とならなかったすれちがい前提ゲームの『ドラゴンクエストIX』は例外的なソフトだったりする(すれちがい人数は117,577,073人でギネスワールドレコーズに認定されている)。
ニンテンドー3DSはこれらの欠点を踏まえ、すれちがい通信を本体の標準機能として内蔵。ソフトウェア上ですれちがい通信状態にするのではなく、ソフトから本体へすれちがい通信を登録し、ソフトを起動していなくても本体だけで通信が起こるようになった。本体へのすれちがい通信登録ソフトは12本まで可能。したがって、発売から時間が経ったゲームであろうともすれちがい通信を楽しむことが可能となった。
関連商品
すれちがい通信が活発なゲームソフト
関連項目
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