『できるかな』は、NHK教育テレビにて1970年4月から1990年3月まで放送されていた、「ノッポさん」(高見映)と「ゴン太くん」が、テレビを見ている子供に、身近にあるものを使って工作の楽しさを教えてくれる教育番組である。
ノッポさんは退屈しているゴン太くんのために即興で遊び道具を製作する。
番組内ではサイレントでもくもくと工作物を作り続けるノッポさんであったが、最終回の1990年3月9日にノッポさんは突然以下のようにしゃべりだした。
あーあ、喋っちゃった。
今日はね、特別なんです。
えーとね、長い間ね、みんなと友達でいましたけど、
『できるかな』は4月から『ともだちいっぱい』という新しい番組と変わります。
長寿番組が衝撃的な展開で最終回を迎えたことは視聴者に大きな話題になり、高見映自身、その時の心境と経緯を著書「ノッポさんがしゃべった日」にて吐露している。
この出来事は後にフジテレビの「トリビアの泉」などでも放送された。トリビアの泉では他に、一般によく知られているゴン太くんが実は2代目で、 初代ゴン太くんは逆さにした洗面器のような顔をしたキャラだった というトリビアを紹介するとともに、写真から初代ゴン太くんを復元するなどしている。
実は高見映自身は工作が苦手だという。ノッポさんを見て育った者にはにわかに信じがたい事であろうが、それを主な視聴者である子供に感じさせなかったのは高見の演技力とスタッフの工夫の賜物といえる。
番組終了後も「できるかな」というフレーズ、およびテーマ曲は愛され続け、
ニコニコ動画においても数多くの動画やそのタイトル、コメントに散見される。
補足
- 「できるかな」が20年間、後番組の「つくってあそぼ」も23年間という長寿番組となった。ノッポさんは前身番組の「なにしてあそぼう」(1967年~1970年)から出演しており、ノッポさんとわくわくさんの2人だけで合計46年間も子供たちに工作の面白さを伝えた伝道師として活躍した。現在40代以下の世代はどちらかのお世話になったということになる。また、幅広い層に知名度がある理由のひとつにはNHK教育の特徴である再放送(午前中に放送された番組を午後の時間帯に再放送する)があった事も大きい。
外部リンク
関連項目
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