アルフレート・シュニトケ(1934~1998)とは、クラシック音楽のうち現代音楽に属する作曲家であり、多様式主義・折衷主義の先駆けともいうべき存在である。
概要
両親が1926年に移住してきたドイツ系ユダヤ人の家庭に生まれる。少年時代はウィーンで音楽を学び、やがてモスクワ音楽院でエフゲニー・ゴルベフの師事を受けた、。卒業後母校で教鞭をとり指導する側に立つ。
最初期はショスタコーヴィッチの影響が強かったが、スターリン死後のフルシチョフ体制での「雪解け」で西欧の音楽が流入する中、セリー音楽、電子音楽、ケージらの影響を受け、雪解け以降のソヴィエト連邦を代表する前衛的作曲家として知られるようになった。
80年代に入ると新旧の音楽技法を引用した多様式主義を自称するようになるが、健康にすぐれず89年にハンブルクに拠点を移し、そのまま同地で没した。
前衛的であるものの20世紀のソヴィエト連邦の代表的な作曲家の一人であり、近年ではフィギュアスケートで浅田真央らが彼の楽曲を使用するなど人気の高い存在となっている。
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