アンパンチとは、やなせたかし原作のメディアミックス作品『アンパンマンシリーズ』で、アンパンマンが使うパンチ技(または必殺技、殺し技)である。
概要
おそらく多くの日本人が人生の中で一番最初に触れる創作物での打撃技名であると思われる。アンパンマンが片腕を振り回した後、右手を前に出し「アンパンチ」を繰り出す。空を飛びながら使うことが多い。
シンプルながら非常に威力は高く、これを食らったばいきんまんは「バイバイキーン!」と叫んで遠くに飛んでいってしまうのがお約束。
ただし、アンパンマンがいきなりアンパンチを使うわけではなく「やめるんだばいきんまん!(または『もうやめるんだ』『許さないぞ』)」と最初は説得したり、ばいきんまんの攻撃をかわしながらゲストキャラクターを守ったりすることが多い。そのあと、何らかの原因で顔が濡れて力が出なくなってしまうが、ジャムおじさんやバタコさん、チーズの協力で新しい顔と交換してもらい、「元気100倍」の状態になってからアンパンチを使って吹っ飛ばす、というのがお決まりの流れ。しかし、アンパンチで吹っ飛ばした後は、アンパンマンはばいきんまんの悪事を問いただすことは基本的にはない。
また、敵を倒すだけではなく、例えば落石を破壊するのにもアンパンチを使うことがある。
足技の場合「アンキック」となり、これ以外にも多数の派生技がある。また、カレーパンマンが使うパンチ技は「カレーパンチ」、しょくぱんまんが使うパンチ技は「しょくパンチ」になるなど、類似する技が多数存在する。いわゆる『ダブルパンチ』または『トリプルパンチ』。
ちなみに、やなせたかしが描いたアンパンマンの原作に「アンパンチ」という記述はない。アニメ『それいけ!アンパンマン』で声優の戸田恵子がアドリブで「アンパンチ」と発したものがそのまま技の名前になった。
中にはアンパンチの威力の空想科学的な考察をする人もおり、「薬理凶室」の月詠氏の計算によると、エネルギー量が約112.55億Jとなることから、アンパンチは米軍のバンカーバスター(地中貫通爆弾)9発分の威力となると結論が出ている。
関連動画
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関連項目
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