ゴーストレストラン(ghost restaurant)とは、料理の代わりに怪談を出す、アニメや実写映画にもなった児童文学・・・ではなく、新手の外食産業の形態である。ゴーストキッチン、バーチャルレストラン、クラウドキッチンとも。
概要
まぁ幽霊が経営しているわけではないのでホラーが苦手な方もご安心を。ゴーストレストランとは、店舗を持たず、厨房しかないテイクアウトやデリバリー専門のレストランのこと。店舗がないという意味でのゴーストで、「幽霊部員」の幽霊などと同じである。
調理する厨房だけで客席がないので、接客の必要がなく、ウェイターを雇わなくてすむので経費を削減することが出来る。さらに、料理を運ぶのはUber eatsや出前館などの外部の人間であるので、必要なのは調理要員だけである。
宅配専門のピザ屋のように、似たような存在は昔からあるが、スクーターなどで宅配する人員を店側で持つのに対し、ゴーストレストランはそれすらない。Uber eatsや出前館といった、デリバリーを行うサービスが出てきたことに乗じて出てきた形態であると言える。
さらに、2019年末から発生した新型コロナウイルス騒動の中で、外食産業は短縮営業や休業要請、また客も感染を恐れて外食を避けるようになったなどで、従来型の外食産業は大打撃を被っている。しかし、ゴーストレストランであればそのような問題をクリアできるということもあって、(短縮営業は要請されているとは言っても、テイクアウトならば営業が認められる場合がある)徐々に増えつつある。
ここまで述べてきたようなメリットがある一方、店舗がないことを利用して1つの店が複数の異なるジャンルの「専門店」を名乗っているケースについては、顧客に実態と乖離した印象を与えたり、食物アレルギーの原因物質が混入したりする可能性があるという問題点も指摘されている。
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- 急増する「ゴーストレストラン」は外食店を救うか(日経ビジネス)
- その店、本当に専門店? 幽霊レストラン、コロナで拡大―「実態と乖離も」識者警鐘(時事ドットコム)
- ゴーストレストランって? 「1つのキッチンで25店分」 コロナ禍で急増中(東京新聞)
関連項目
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