サポートとは、小田急・箱根登山鉄道で運行されていた列車名である。
概要
サポートは、1999年7月17日の小田急3100形(通称NSE)引退に伴うダイヤ改正で、従来の特急さがみ・あしがらを統合して誕生した特急列車である。ただし全てのさがみ・あしがらを統合した訳では無く、新宿駅を18時以降に発車する列車については同じダイヤ改正で誕生したホームウェイの名称が与えられていた。
サポート(とホームウェイ)の誕生で小田急小田原線(以下:小田急線と称す)の特急列車はスーパーはこね・はこね・サポート・ホームウェイが運行されるようになった。ホームウェイは前述の通り新宿駅を18時以降に発車する列車、スーパーはこねは小田急線内ノンストップ・はこねは小田急線内は町田駅のみ停車と定義づけられていたので、サポートはそれ以外の駅にも停車する列車であった。
具体的には小田急線を全線走破する列車については本厚木駅と向ヶ丘遊園駅・町田駅・相模大野駅・秦野駅・新松田駅の内の1~3駅に停車していた。本厚木駅については町田駅・相模大野駅始発を除く全てが停車しており、町田駅と相模大野駅の両方を通過する列車も停車する列車は無かった。
2002年3月23日からは町田駅を通過し新宿駅と相模大野駅の間をノンストップで結んでいたサポートが新百合ヶ丘駅にも停車するようになった。2000年12月から新百合ヶ丘駅で分岐する小田急多摩線にもホームウェイが運行されており多摩線を経由する特急は停車していたが、小田原線のみを経由する特急が新百合ヶ丘駅に停車するようになるのはこの時が初めてであった。
ところが2004年12月11日の梅ヶ丘~喜多見間の複々線化に伴い梅ヶ丘~和泉多摩川間が複々線化されたのでダイヤ改正が行われた。これに伴い小田急線の特急は停車駅別から行き先別へ変更が行われた結果、サポートの名称は廃止されてしまった。従来の小田急線内ノンストップのスーパーはこねはそのままで、はこねは停車駅に関わらず箱根湯本駅まで運行されるもの、新しく誕生した(復活ともいえる)さがみが小田急線内発着の列車とされた。
廃止直前の運行状況
運行本数
下りの新宿駅発18時以降はホームウェイとして運行される関係から上りの方が本数が多い。日中のサポートは新宿駅毎時10分発と土休日は毎時40分発も運行されていたので、全体の本数は土休日の方が多くなっている。
下り
上り
全て新宿行
停車パターン
参考としてはこね・スーパーはこねの停車駅も記載。便宜上サポートにはABCと名付ける。日中は1時間にはこね2本と小田原駅発着サポートA1本(土休日は2本)を運行する事が多かった。また、日中のサポートは片瀬江ノ島駅発着のえのしまと併結している事が多かった。
駅名 | 新 宿 駅 |
向 ヶ 丘 遊 園 駅 |
新 百 合 ヶ 丘 駅 |
町 田 駅 |
相 模 大 野 駅 |
本 厚 木 駅 |
秦 野 駅 |
新 松 田 駅 |
小 田 原 駅 |
箱 根 湯 本 駅 |
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サポートA | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
サポートB | ● | ▲ | ● | ● | ▲ | ● | ● | |||
サポートC | ● | ● | ● | ● | ● | |||||
はこね | ● | ● | ● | ● | ||||||
スーパーはこね | ● | ● | ● |
列車名の由来
関連動画
関連項目
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