油圧ショベルとは、様々な工事現場で使用される自走式の建設機械(重機)である。
概要
アームの先に付いたバケツ(バケット)で土砂の掘削・運搬を行う・・・というのが油圧ショベルの一般的なイメージだが、実際の用途はそれだけに留まらない。
地面の整地、車両や建造物の解体、岩盤の破砕、木の伐採、金属物の選別、地雷の撤去・・・等々。
作業現場・内容に応じたアタッチメントや特殊仕様機も数多くリリースされている。
機体のサイズも多種多様。20トン級の標準機を始めとして6トン未満のミニショベル、200トンを超える超大型ショベルも存在する。
また、油圧ショベルの走行装置としてはクローラ(俗に言うキャタピラー)が有名だが、ホイール式も作られている。
悪路の走行性・安定性はクローラ式に劣るものの、公道を走れるので海外では人気がある。
近年は環境規制の厳重化から、特に燃費性や排気量に重点が置かれている。
各メーカーがこぞってハイブリッド機(自動車と同じく回生ブレーキを利用)を開発する背景もここにある。
ちなみに2014年から実施される排ガス規制は、業界人から「空気清浄機」と揶揄されるほどの厳しさなのだとか。
研究段階や特殊用途のものも含めると、遠隔操作型・双腕型・多脚型といった非常にユニークな機種も登場している。
もしかすると近い将来、アニメに出てくるロボットのような油圧ショベルが工事現場に現れるようになるかもしれない。
主なメーカー
- 小松製作所(コマツ)
国内トップメーカー。主な機体色は黄色。 - 日立建機
双腕機「アスタコ」の開発で有名。主な機体色はオレンジ。 - コベルコ建機
神戸製鋼傘下で、通称「低燃費のコベルコ」。主な機体色はブルーグリーン。 - キャタピラー(CAT)
世界トップメーカー。国内にも現地法人を持つ。主な機体色は黄色。
関連作品
動画
静画・MMDモデル
関連項目
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