シラクサ(シラクーザ、シュラクサイ)とは、イタリアの都市である。
概要
イタリア・シラクサ(シラクーザ)県の県都。
古代数学者(或いは自然哲学者)アルキメデスの出身地であり、歴史的な遺跡が数多く存在する。
パンターリカのネクロポリス(巨大墓地)とともに「シラクサとパンターリカの岩壁墓地遺跡」として世界文化遺産に登録された。
日本では太宰治の小説「走れメロス」の舞台として有名で、かの邪智暴虐の王ことディオニス王はシラクサの僭主ディオニュシオス1世のことである。
ディオニュシオス1世は逸話の多い人物であり(例えば「ダモクレスの剣」など)、「走れメロス」はその中でも「ダモンとピンティアス」という逸話を下敷きにしている。
なお「ダモンとピンティアス」の逸話は太宰の他に、シラーの詩の中の「人質」として訳されたり、1910年に鈴木三重吉によって「デイモンとピシアス」という童話にされたりしている。
また、岩明均の漫画「ヘウレーカ」はシラクサを舞台にした物語である。主人公のスパルタ人青年ダミッポスはアルキメデスの教え子の一人(という設定。ただし、ダミッポス自身は文献の中に存在する人物)。
シラクサ紀行
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関連項目
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