トヨタ・アリストとは、1991年から2004年まで生産されていた大型セダンである。
概要
クラウンシリーズとプラットフォームを共有する大型セダンで、当時のクラウンがハードトップボディはメインであったのに対し、アリストはサッシュ付のプレスドアを採用したセダンであった。
販売チャネルはネッツ店(旧:オート店)とビスタ店、販売店統合後も短期間販売されていたが、2004年に生産を終了した。
欧米諸国ではレクサスブランドで販売されており、日本国内でも後継車がレクサス・GSとして販売されている。
歴史
初代(JZS147/UZS143、1991年~1997年)
1991年10月発売。
ボディデザインはジョルジェット・ジウジアーロが担当しており、同時期のデザインコンセプトとして発表されていたジャガー・ケンシントンがモデルとされている(余談ではあるが、1997年に発売された大宇自動車の中型セダン、レガンツァもケンシントンをベースにデザインされている)
クラウンマジェスタをベースに開発されているが、内外装部品はほとんど流用されずアリスト専用に設計されている。
エンジンはLASRE 2JZ-GTE(直6 3000cc ツインターボ)/LASRE 2JZ-GE(直6 3000cc)の2種類を用意、トランスミッションは電子制御式4速オートマチック<ECT-i>が搭載されていた。
1992年10月には一部改良を実施、マジェスタと同じ4WDシステム「i-Four」が追加された。
このモデルにはマジェスタと同じLASRE 1UZ-FE(V8 4000cc)が搭載されていた。
1993年8月には一部改良を実施。
ボディカラーが一部変更された。
1994年8月にはマイナーチェンジを実施。
グリルやテールランプのデザインが変更され、リアバンパーにサイドマーカーが追加などが行われている。
1996年7月には初代モデル最後の改良が行われ、センターパネルの一部が木目化された。
近年では中古価格の下落が落ち着き、走り屋たちの餌食となっている個体が多い。
オートマからマニュアルに載せかえられた個体も多く、ノーマルで走っている個体を見かけることが困難になってきている
2代目(JZS160系、1997年~2004年)
1997年10月発売。
デザインコンセプトは継承されているが、異型4灯ライトの採用により、先代よりも個性的なデザインに仕上がっている。
エンジンは先代に搭載されていたLASREシリーズに変わり、新世代エンジンであるBEAMSシリーズが採用された。
搭載されるエンジンはBEAMS 2JZ-GTE(直6 3000cc ツインターボ)/BEAMS 2JZ-GE(直6 3000cc)の2種類で、先代で用意されていたV8エンジン+4WDの組み合わせは廃止された。
トランスミッションは電子制御4速オートマチック<ECT-iE>を搭載、V300にはマニュアルモードとステアマチックが搭載されていた。
このモデルではスポーティバージョンである「ヴェルテックスエディション」が追加された。
ヴェルテックスエディションでは専用のアルミホイールやリアスポイラーが追加され、専用のカラーコーディネートファブリックシート(レッド/ブルー/グリーン)が採用されていた。
2000年7月にマイナーチェンジを実施。
外装デザインの変更に加え、S300にラグジュアリーバージョンである「ウォールナットエディション」が追加された。
S300はトランスミッションをスーパーインテリジェント5速オートマチック<5 Super ECT>に変更された。
ヴェルテックスエディションはカラーコーディネートファブリックシートが廃止され、ファブリックシートはグレーのみとなった。
このモデルは盗難被害が多く、一時期は最も盗難被害にあっている車であった。
その影響からか、後期モデルからは全車に盗難防止装置であるイモビライザーが搭載された。
2004年には生産が終了された。
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関連商品
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関連項目
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