パーントゥとは、沖縄県宮古島市島尻地区の少し怖くて臭いお祭りである。
概要
宮古島の言葉で妖怪や化け物という意味を持つパーントゥと言う名の怪物が島の家々を訪ねたり、道行く人々と追いかけっこをしたりして厄を払う宮古島の伝統行事。
パーントゥはンマリガーという井戸で、集落の男がキャーンという蔓科の植物を身体に巻き付け、井戸の底に溜まっている泥でメイクを施し、独特の仮面を着用することで生まれる。パーントゥ誕生の瞬間は現地民以外が見ることは禁忌とされているため一時的に島の一部が進行禁止になる。
パーントゥは長いこと井戸の底に沈殿した泥を全身に浴びているため強烈に臭うが、この泥が厄払いになるとされる。そのため人も車も関係なく泥だらけになり、訪ねて回る家には新築だろうがお構いなくこの泥がなすり付けられていく。
子供は本気で怖がる者も多く沖縄のナマハゲ的なポジションにあたる。
同じく宮古島市にある野原地区で催されるサティパロウという伝統行事にもパーントゥが登場する。
こちらは集落の女性と小学校高学年の男子のみが参加し泥塗りなどは行われない。
2018年11月29日、「来訪神:仮面・仮装の神々」の「宮古島のパーントゥ」としてユネスコ無形文化遺産に登録。
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