初音ミクオリジナル楽曲については「Francium」を参照のこと。
概要
1939年、フランスでアクチニウムの試料を分析した際に発見され、フランスにちなんで命名された(ガリウムに次いで2番目)。自然界で最後に発見された元素である(以降発見されたものはすべて合成されたもの)。
半減期の最も長い同位体223Frで21.8分と非常に短命な放射性元素ではあるが、アクチニウム系列であり、天然でも発見されている。ただし非常にわずかな量であり、地殻中に含まれている全量を集めても30g以下であると推定されている。
ネプツニウム系列で崩壊するのは221Frで、半減期は約4.9分=294秒である。
核種 | 半減期 | 形式 | 補足 |
221Fr | 4.90分 | α → 217At | ネプツニウム系列 |
223Fr | 21.8分 | β- → 223Ra | アクチニウム系列 |
α → 219At |
化学特性
先述の通り、非常に短命な為化合物はほとんど無い。
発見済みアルカリ元素の中で最も原子番号が大きく、反応性はかなり高い。セシウム(融点28℃)よりも融点が低い(27℃)と考えられ、崩壊エネルギーも大きいため、常温では液体だと推定されている。
ただ、目に見える量を集めるのはほぼ不可能な上、かなり高い放射能を持つので危険である。最近になり、効率的に核反応と分離を行い、30万原子からなるフランシウムの塊が合成された(http://pubs.acs.org/cen/80th/francium.html)。自身の放射性壊変によるエネルギーで白熱しているのがビデオカメラで撮影できるほどの大きさ(約1mm)である。
水に放り込みたい・・・
関連項目
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