メガネウとは、ペリカン目ウ科に属する絶滅種の鳥類。別名ベーリングシマウ。
ステラーカイギュウと同じくベーリング島に生息し、ステラー博士が発見したことでその存在が認識された。
概要
ステラーカイギュウに比べると、その情報はあまりにも少ない。
平均した体長が1m、体重が6kg前後と、かなり大きめの鳥類である。
メガネウ、という名前は、何故か目の周囲だけ羽毛がなく、白い肌が剥き出しになっている顔が眼鏡をかけているように見えることから名付けられた。
狩猟達が流入してくるまでは、天敵らしい天敵はいなかった。主にベーリング島のゴツゴツした浜辺で暮らしており、当時から近くで暮らしていたベーリング海の人々も、それまで近づくことすらなかった。
空を飛ぶことはできるが、のんびりした性格であり、飛行は下手であったと言われている。これらの退避能力のなさが、人間に狙われやすくなった原因であると言われている。
絶滅
ステラーカイギュウや周囲に生息していたラッコ猟が盛んになっていたことで、現地調達の食料として注目されたのが、このメガネウだった。1mと大きめの身体は、なかなか食いでがあったに違いない。
メガネウは、これまで天敵らしい天敵もいなかったことから、 やってきた人間に対してもまるで恐怖心を抱かなかったと言われている。
当然、人間からすれば逃げない生き物というのは非常に楽に捕獲できる良いカモであった。
奇しくも、ステラーが発表した文献によって、ステラーカイギュウだけでなくメガネウまでもが、乱獲で絶滅、という結末になったというのは、絶滅動物に詳しい人には結構有名な話。
しかもこのメガネウは、27年なんとか生き残ってきたステラーカイギュウよりも絶滅時期がはやく、なんと発見からわずか11年で滅び去ったという。
なお、メガネウはその標本がヨーロッパの博物館に存在している。
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