両とは、以下のことを表す。
漢字として
兩
- Unicode
- U+5169
- JIS X 0213
- 1-49-32
- 部首
- 入部
- 画数
- 8画
- 意味
- 二つ、双方。また貨幣、質量の単位。
- 〔説文解字・巻七〕には「二十四銖を一兩を爲す」とある。
- 旧字体は兩。
- 字形
- 諸説ある。
- 白川静によると、金文では車輌の意味で使われており、車の両輪の象形である。また金文の字形は異体字である㒳に近い。ほかに秤の錘の象形、一両を等分する象形(〔釈例〕)、折半するところの象形(〔部首訂〕)、ニ丙に従う字(〔文源〕)という説がある。
- 〔説文〕は、兩と㒳を別の字としていて、兩について「一に从ふ。㒳、平分するなり。亦た聲」と一に従い、㒳を声符とする形声としている。
- 音訓
- 音読みはリョウ(漢音、呉音)、訓読みは、ふたつ、もろ。
- 規格・区分
- 両は常用漢字で、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第1水準。
- 声符
- 両を声符とする漢字には、脼、輌、魎(蜽)などがある。
- 語彙
- 両足・両院・両腕・両界・両替・両義・両日・両極・両極端・両親・両手・両膝・両方・両面・両立
異体字
- 兩は旧字体。JIS X 0213第二水準。
- 簡体字は两。
㒳
㒳は異体字。〔玉篇〕は㒳を本字として兩をその異体字として載せている。
〔説文〕には別の字として載っていて〔説文・巻七〕に「再びするなり」とある。字形については「冂に從ひ、闕」となっていて、解説が欠けている。〔段注〕では冂、𠓜に従うとしているが、𠓜は用例の見えない字である。また部首として扱われている。㒳のほか兩、㒼が属する。
関連項目
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