丙とは、十干の第3位である。
五行は火、陰陽は陽にあたる。太陽を象徴し、寛容・健康・食禄・芸能を意味する。
十干を順番を表すときに使う時には3番目を表す。また契約書などで変数的に用いられる。
漢字として
- 意味
- 十干の第三位である。
- 字形
- 諸説ある。
- 台座の象形、いけにえを捧げる大きな台の象形など。
- 〔説文解字・巻十四〕には「南方に位して、萬物成りて炳然たり。陰气初めて起こり、陽气は將(まさ)に虧けんとす」と陰陽五行説的な意味を載せ、「一・入・冂[1]に從ふ。一は陽なり。丙は乙を承け人肩に象る」と字形を解くが、甲骨文ではそもそも一の部分がない。甲骨文の形から足のある台のようなものの象形とされている。白川静は丙は台座の小さなもので槍などの石突も指しており柄の初文という。
- 音訓
- 音読みはヘイ(漢音)、訓読みは、ひのえ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 〔説文解字〕では部首丙部を作るが、収めるのは丙のみである。
- 声符
- 丙を声符とする漢字には、昞、柄、炳、病などがある。
- 語彙
- 丙丁・丙夜・丙綸
異体字
関連項目
脚注
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