乳袋とは、
本項では3について記述する。
概要
二次元の女性キャラクター(特に巨乳)は、服を着ているにも関わらず、胸の谷間や下乳といった乳房の輪郭がくっきりと見えるように描かれている場合があり、その様子を「乳袋」と呼ぶ。
本来ならば大きな胸に持ち上げられた服は、胸囲の最も大きくなる位置(トップ)から、重力に従って幕を垂らすように裾が降りるはずである。しかし乳袋の場合は、服の生地が重力に反して谷間や下乳にぴったり貼り付いており、乳房の形がそのまま服の上に現れている。
これを現実的に解釈するため、「乳房の大きさ・形状に合わせて袋状に立体縫製している」という発想が生まれ、ここから「乳袋」という呼称が誕生した。
とはいえこれらの服が右図のように脱いだ状態でも乳袋を維持している例はまずなく、「そういう構造」と解釈するのは難しい。「服の構造が不可解」「質感を感じられない」「リアリティがない」「気持ち悪い」という意見も多くあり、「乳袋」という呼称自体が批判的な立場から生まれたものである。
画力不足や理解不足により意図せず乳袋を描いてしまう人も多く、「乳袋=下手な絵」という認識も一部では存在している。
考察
現実における乳袋
「乳袋」は実際に自然に再現できる場合もあり、条件さえ満たしていればおかしな表現ではないという主張もある。
例えばドイツの民族衣装、ディアンドルをベースに作られた「アンナミラーズ」の制服のように、胸の下を締めることで下乳のラインを出して胸部を強調する服は存在するし、谷間や下乳の形状まで出る特殊な衣装もある。
また、ある程度の乳の重さが必要となるが、柔らかい素材の服を乳に巻きつけるようにし、下乳とアンダーで挟むことで「乳袋」と似たものは作れる(図解)。このリアル乳袋は、変な姿勢を取らなければ日常生活でそのまま維持できる。実際にやっている女性を見かけることもあるとか。
しかしながら、上に挙げたような条件を無視して単純に衣服が乳房に貼り付いているだけだったり、ブレザーやコートといった厚め・硬めの布地でも完全に乳房の形を再現していることも多い。このように現実に即していない乳袋の多くは、やはり二次元特有の表現と言えるだろう。
意図的な表現としての乳袋
乳袋の持つメリットとして、以下のような点が挙げられる。
このような優位性を活かすため意図的に乳袋を描くことがある。特に18禁ゲーム(エロゲー)や萌えアニメなどでは頻繁に用いられる表現で、わかりやすい記号として重宝されており愛好者も多い。
一方で概要にあるような批判も多く、双方の軋轢が絶えることはない。批判の多くが「リアリティが無くて気持ち悪い」というものだが、愛好者にとっては「リアルであろうがなかろうがエロければ良い」のである。
好みの分かれる表現であることは確かだが、それに興奮する者がいる限り「乳袋」は愛好され続けるだろう。
関連静画
関連項目
- 31
- 0pt