違和感(いわかん)とは、生理的、心理的にしっくりこない感覚。周囲の雰囲気にそぐわず、食い違っている印象を受けること。また、普段と様子が違うこと。不自然なさま。
概要
生存に不可欠な感覚であり、違和感を感じ取ることで外敵や異常を察知し先手を打つ、仲間を呼ぶ、逃亡するなどの対処することで生き延びる可能性が増える。また早期に異常に気付くことで対処する時間的猶予・対応手段が大幅に増えるメリットもある。
外敵や敵対者であれば、姿以外にも影・声・物音・足音・匂い・草木の揺れ・痕跡など様々。火災であれば炎以外にも煙が出ていたり、焦げ臭いといった普段と異なった異常が違和感にあたる。
- 悪い意味では違和感によってストレスになる、集中力を削がれる場合がある。
- 使い慣れていない道具を使用した場合や、新しい環境でしばらく感じることがある。
- 体に合わない寝具や椅子など、体調を崩す原因となる場合もある。
違和感で知り得た情報を統合することによって、相手の意図や嘘を見抜ける場合もあるなど使い道次第ではかなり有用である。
表現について
「異和感」と表記されることもある。漢字表記について、辞書によって説明が異なり、「異和感」は誤りであるとする辞書(『大辞林』)と、表記ゆれとして「違和感」「異和感」両方を掲載している辞書(『新明解国語辞典』)がある。なお、『言葉の作法辞典』では、「異和」という言葉が無いことから誤りとしている。
また、「違和感を感じる」という表現に違和感を覚える人もいる。「頭痛が痛い」「馬から落馬する」のような、重言と考えられるため。しかし、重言は意味が重複した表現のことであり、違和感はあくまで感覚そのものを意味する(感覚として“感じる”ことまでは意味していない)ため、「違和感を感じる」という表現は一概に間違いとは言えないとの意見がある。また、非難するのはやや衒学的であるという意見、慣例的に許容されているとする意見もある。とはいえ、無用な非難を避けるなら、「違和感を覚える」「違和感がある」「違和感を抱く」「違和感が生じる」などの別の表現を用いた方が良いかもしれない。
また、違和感に近い表現として「コレジャナイ感」がある。期待していたものとどこか違っている、そんな少し残念なニュアンスを含んだ言葉である。
違和感の活用
前述の生存率の上昇のほか、刑事・探偵モノの推理、フラグ・伏線などでもよく用いられる。
違和感自体がシュール、じわじわくる、腹筋崩壊、サムネホイホイなどネタになる場合も多い。
一覧
違和感が“無い”ことを意味するタグ
MADやマッシュアップなど、複数の作品を組み合わせた動画や音楽には違和感が生まれうる。しかし、「この組み合わせは違和感があるだろう」という視聴者の予想に反して違和感がまったく無かった場合に、それを評価して使われることの多いタグを以下に掲載する。ニコニコ大百科に記事があるもののみ。特定の作品に関連したタグは作品名を併記。
- 違和感が寝ぼけているよ - 『落第騎士の英雄譚』
- 違和感がミスディレクション - 『黒子のバスケ』
- 違和艦轟沈 - 『艦隊これくしょん~艦これ~』
- 違和感零 - 『賭博覇王伝 零』
- 違和感/Zero - 『Fate/Zero』
- 違和感ゼロシステム - 『新機動戦記ガンダムW』
- 違和感とジャック仕事しろ - 『遊戯王5D's』
- 違和感と長谷部仕事しろ - 『サーバント×サービス』
- 違和感とV兄様仕事しろ - 『遊戯王ZEXAL』
- 違和感と山田仕事しろ - 『WORKING!!』
- 違和感は砕けて散った - 『交響詩篇エウレカセブン』
- イワカンブレイカー - 『とある魔術の禁書目録』
違和感が“ある”ことを意味するタグ
違和感があることを意味するタグを以下に掲載する。ニコニコ大百科に記事があるもののみ。
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関連商品
関連項目
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