仙とは、仙人という意味の字である。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 仙人、仙人に関すること、浮世離れした、長生き、人間離れした、俗世から離れた、世捨て人、非凡な、徳の高い、高潔な、神仙道、天子、軽い、という意味がある。
- 〔釈名・釈長幼〕に「老ひて死せざるを仙と曰ふ。仙、遷なり。遷は山に入るなり。故えに其の、字を制するに人の旁に山と作るなり」とある。
- 仙の本字は僊で、僊は〔説文解字・巻八〕に「長生して僊去するなり」とある。仙は後代に作られた字。
- 字形
- 山声の形声説、山+人の会意説がある。会意は山にいる人の意味。
- 音訓
- 音読みはセン(漢音、呉音)、訓読みは、やまひと。名のりに、のり、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 仙宇・仙雲・仙家・仙娥・仙界・仙客・仙境・仙郷・仙骨・仙山・仙子・仙姿玉質・仙手・仙術・仙心・仙図・仙豆・仙籍・仙丹・仙洞・仙桃・仙道、仙女・仙人・仙風道骨
異体字
僊
- Unicode
- U+50CA
- JIS X 0213
- 1-49-2
- 部首
- 亻部
- 画数
- 13画
僊
僊は〔説文〕などの本字。
〔詩経・小雅〕に「屢舞僊僊」とあり、舞うさまを形容するのにも使われる。
形声で声符は䙴。䙴は高きに昇るという意味の字。白川静は、䙴はもともと神霊の座を移すという字で、僊は風葬して残った骨をまた葬ることを表す字であるという。
常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
その他の異体字
- 屳は、〔字彙〕に「卽ち仙字なり。山に入りて長生するを仙と曰ふ」とある異体字。
- 僲は、〔康煕字典〕に「亦作る」とある異体字。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𠎣は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𠑣は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𠑗は、〔康煕字典〕に〔説文〕の仙の本字とある字。
関連項目
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