保証ファクタリング単語

ホショウファクタリング
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保証ファクタリングとは、ファクタリングの一種である。
 

概要

定義

保証ファクタリングとは、売掛金を発生させた債務企業債務不履行を起こした場合も、売掛金の全部または一部を銀行にすることを保し、安心を提供するサービスす。

保証ファクタリング企業は、売掛金を発生させた債務企業債務不履行を起こした時のみ、債務企業に対する売掛金を取得して、債権回収をする。売掛金を発生させた債務企業事に支払いをしているうちは、売掛金を取得せずに済ませる。


ファクタリングの一種である買取ファクタリングは、サービス利用者の売掛金を取得して、その対価にサービス利用者に銀行を渡し、サービス利用者の財務状況を好転させるものである。保証ファクタリングは、そうした買取ファクタリングとは少し異なっている。
 

利用者

建設業界に利用者が多い。

建設業界は、建築物の発注をする不動産企業が巨額の支払いを約束し、建設企業不動産企業約束を信じて長期間にわたって作業をする。

そうなると、どうしても建設企業は、不動産企業のことを信じきれなくなってくる。約束通りに巨額の支払いをしてくれるのか、という不安が生まれる。

このため保証ファクタリングは、安心をめる建設企業たちの間で広く利用されている。
 

流れ

保証ファクタリングに関わるのは3社とされる。
 

ファクタリング企業
2.↑ 4.↑ 6.↑ 9.↓ 3.↓ 8.↓
利用企業 1.⇔

5.←

7.→
債務企業
  1. 利用企業債務企業が売買契約を結ぶ
  2. 利用企業ファクタリング企業債務企業に対する審依頼する
  3. ファクタリング企業債務企業に対し、内密に審する
  4. 利用企業ファクタリング企業契約を結び、保料を支払う
  5. 債務企業が利用企業に対し、1.の契約通りに支払いをする
  6. 債務企業債務不履行をしたら、利用企業ファクタリング企業債権を譲渡する
  7. 利用企業債務企業債権譲渡の通知を出す
  8. ファクタリング企業は民事訴訟を起こすなどして債務企業に対し取り立てをする
  9. ファクタリング企業は、債権回収が上手くいくかどうかにかかわらず、利用企業に対して保をする

5.までで終われば、穏に物事が進んだことになる。利用企業ファクタリング企業に払った保は返還されず、「掛け捨ての保険」のような形になる。また、5.までは一貫して債務企業に通知されない。

5.が上手くいかなかったら、一気に債権譲渡が始まり、債務企業への通知が行われる。

余談ながら、保証ファクタリングを利用することが多い建設業界は、5.の支払いを3回に分けることが多い。1.の売買契約立直後に3分の1を払い、建設が了したら3分の1を払い、建築物を引き渡したら3分の1を払う、という具合である。
 

商品を引き渡す前に、ファクタリング契約をする

ファクタリングといえば買取ファクタリングのことをいうが、その買取ファクタリングでは、売買契約が成立して商品を債務企業に引き渡してから、ファクタリング契約を結び、売掛金ファクタリング企業に譲渡して銀行を受け取る。

保証ファクタリングでは、買取ファクタリングと違って、売買契約を結び、商品の引き渡しが終わるまでの間に、保証ファクタリング契約が行われる。

分かりやすく表にすると次のようになる。

ファクタリング契約をするタイミング
買取ファクタリング 商品を引き渡した
保証ファクタリング 商品を引き渡す

 

債務企業が支払い不能になったときに保証してくれる

債務企業が支払い不能に陥ったとき、ファクタリング企業から「売掛金から手数料を差し引いた額」の全額または一部が保される。
 

債務企業に対する調査をしてくれる

保証ファクタリング企業は、債務企業に対する調を入念に行ってくれる。債務企業債務不履行になったら、保証ファクタリング企業必死債権回収しなければならないので、調が入念になるのも当然である。

このため、取引先の経済・信用秘密に調べたいときに、保証ファクタリング企業を使うというのは、よくある手段である。

保証ファクタリング企業が提案してくる保の額で、取引先の経済・信用を測ることができる。「保が少なくても良いです」と言ってきたら債務企業の返済が安定しており、「保が高くないと引き受けたくありません」と言ってきたら債務企業の返済に不安があることを読み取れる。

企業に対する信用の調を自社で行うのは、なかなか大変なところがある。「餅は餅屋exit」という格言にしたがって、保証ファクタリング企業アウトソーシングする(外注に出す、外部委託する)というのは、賢明なやり方といえる。
  

金融機関からの評価がすこし良くなる

建設業界では、全ての売り上げを1社の注文だけに依存している企業が多い。

そうした企業財務諸表を見た機関は「この1社だけに依存しているのは、不安ですね」と言いつつ、評価を少し下げて、融資を厳しくしようとする。

保証ファクタリング契約をして、売り上げを依存している1社に対する審をしてもらうことで、機関の心配も多少は落ち着き、機関の融資も少し甘くなる。

機関からの評価を高めるため、保証ファクタリング契約をするのは、よくある手段である。
  

保証ファクタリングを手がける企業はやや少ない

国際ファクタリングほどではないが、保証ファクタリングを手がける企業は、やや少ない。

保証ファクタリングを行うに当たっては、債務企業への審を入念かつ綿密に行う必要がある。そういう高度な審を持つ企業は、やや限定される。メガバンクの調網のを借りることができるメガバンク(巨大銀行)の企業は、保証ファクタリングを上手く行う傾向がある。

また、保証ファクタリングといえば建設業界であり、建設業界といえば巨額の売買が行われる。保証ファクタリングを手がけるには、巨額保を行える資本が必要である。そうなると、やはりメガバンク系の企業が有利である。
    

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