君単語

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君とは、以下のことを表す。

• 君子、天子、主人のこと
• 二人称の人称代名詞。同等か目下のものに使う
• 君子につける接尾辞
• 同等か目下のものを呼ぶときに敬意を示すときにつける接尾辞

漢字として

意味

統治者、長官、天子、諸侯、父母・祖先につける敬称、神などにつける尊称、という意味がある。また敬意を含んだ二人称として使われる。

〔説文解字〕には「尊なり」とある。

字形

尹＋口の会意。解釈に諸説ある。〔説文〕には、「尹に從ひ、號を發する」「故に口に從ふ」と、棒をもって指図（尹）し、号を発する意の字としているが卜文では君主の意味では使われていない。ほかに尹は卜文・金文で史官や聖職者を表すのに使われることから、祝器を表す口と合わせて聖職者の長を指すとする説（白川静）などがある。

音訓

音読みは、クン、訓読みは、きみ。

規格・区分

常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。

声符

君を声符とする漢字には、帬、宭、涒、莙、郡、窘、羣（群）、輑、頵などがある。

語彙

君王・君恩・君家・君義・君侯・君子・君主・君上・君臣・君側・君道・君徳・君父・君民・君命・君臨

異体字

• 𠱭は、〔説文〕に「君の坐す形に象る」とある古文。
• 𠱩は、〔集韻〕にある古文。
• 𠺞は、則天武后の作らせた君の字。天＋大＋吉。〔字彙補〕によると天が大吉を賜うまたは天下大吉という意。
• 𠁈、𠱰、𠀺は、〔字彙補〕によると𠺞の訛字。

関連項目

• 代名詞の一覧