喜とは、感情の一つである。七情の一つ。よろこび。また人名に用いられる。
漢字として
- 意味
-
- よろこぶ、歓喜、楽しむ、祝う、めでたい、好む。好むの意味の場合、憙・嬉とも書く。
- (饎と通じて)もてなし、ごちそう
- 〔説文解字〕には「樂なり」とある。
- 字形
- 壴+口の会意。壴は打楽器を表す字。口が土台を表してそこに壴を置いて音楽で喜ぶとする説、口は祝器で神を喜ばせる儀礼とする説(白川静)、口はくちを表し喜び笑う意とする説がある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、キ(漢音、呉音)、2.の場合、シ(漢音)。訓読みは、よろこぶ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 〔説文〕では部首である。ほかに憙、嚭が属する。
- 意符
- 喜を構成要素とする会意字に憙などがある。
- 声符
- 喜を声符とする漢字には、僖、嬉、𢜳、熹、瞦、禧、蟢、譆、饎などがある。
- 語彙
- 喜慰・喜雨・喜悦・喜懼・喜劇・喜好・喜子・喜捨・喜寿・喜笑・喜色・喜怒哀楽・喜躍・喜憂・喜楽
異体字
- 歖は、〔説文〕に「古文の喜、欠に從ふ。歡と同じなり」とある古文。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
- 憘は、〔正字通〕に「喜と同じ」、〔字彙補〕に「古の喜字」とある異体字。憙の異体とも。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𢐭は、〔玉篇〕に「古文」とある異体字。
- 㐂は、喜の俗字。日本で使われる。JIS X 0213第三水準。
- 𡔯は、〔字彙補〕に喜と同じとある異体字。〔孫叔敖碑〕に見られるという。
- 𠶮は、〔俗書刊誤〕に「俗に作る」とある異体字。
憘
- Unicode
- U+6198
- JIS X 0213
- 2-12-73
- JIS X 0212
- 30-68
- 部首
- 忄部
- 画数
- 15画
㐂
- Unicode
- U+3402
- JIS X 0213
- 1-14-3
- 部首
- 一部
- 画数
- 6画
関連項目
- 0
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!