学生証とは、身分証明書の一つである。
概要
生徒手帳内の1ページという形をとるものや上図のようなカード型など様々な種類があるが、基本的に学校・学園などに入学した生徒であることを証明するもの。在学中は常に保持・携帯している事が校則などで義務付けられている場合もある。
正式名称が「学生証」ではない場合もある。例えば通信制高等学校大手の「N高等学校」は、学生証に類する証明カードを「生徒証」と呼称・表記している。
旧来では学生の学年や生年月日などが記載されることも多かった。しかし近年では個人情報保護の問題から学生証そのものに印刷などで表記される情報は必要最低限の情報のみとして、個人に関わる情報は学校内の書類やサーバに格納されるのみ、といった学校もある。
カード型の学生証の中には、磁気ストライプや ICチップ内に情報を記録しているものもある。こういった学生証カードを発行している学校の中には、授業・講義の出欠や、学校そのものの出入り、図書館の図書の貸し出しなど、様々な管理においてそういったカードを用いているところもある。
また学食や売店などで使えるプリペイドカード機能を備えているものもある。さらには「Suica」などの交通系ICカードシステムと連動しているものもあり、この場合は学内のみでなく学外の店舗でも使用できるうえに、通学のための定期パスとして利用できたりもする。
社会で学生証を使って学生の身分を明示する必要が生じることはそれほど無いと思われるが、例えば携帯電話や銀行口座を初めとした金銭的契約等、あるいは学割が有効な商品やサービスを購入する際などにおいて提出を求められることがある。ただしこういった証明に際して、「学生証」ではなく「在学証明書」などといったもう少し正式な書類が求められることもある。
また「実在しない学校の学生証」が製作されることもある。例えばアニメや漫画とコラボした喫茶店などでは会員証として作中に登場する学校の「学生証」を発行することもあるほか、同人誌即売会ではグッズとして頒布している事もある。
世の中には、学生証を残念な事に悪用する輩も存在している。その目的のために本物の学生証(またはその高画質な画像)を加工して学生証を偽造したり変造したりする輩もおり、実際に逮捕者も出ている。こういった行為に利用されることを防ぐためには、学生証の画像を安易にインターネット上にアップロードすることは避けるべきかもしれない。ちなみに「偽造/変造した学生証を犯罪に利用したから逮捕された」というだけでなく、「実在する学校の学生証の偽造/変造」という行為自体が「有印私文書偽造」や「有印公文書偽造」の罪に問われる可能性がある行為だとされる。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 5
- 0pt