概要
一般的に杖道と言えば、「神道夢想流杖術」の流れを汲む「全日本剣道連盟杖道」を指す。他方、古流は「杖術」と呼ばれ、剣術や柔術などの他の武術と併伝されている事が多い。似た武術として「棒術」が挙げられるが、棒術の棒が6尺(約180cm)であるのに対し、杖道の杖は4尺2寸1分(約128cm)である※1。
「杖道」の他には合気道、古流では力信流、竹内流、今枝流、無比無敵流などに杖が伝わっている。また警察官や警備員が訓練する「警杖術」も、神道夢想流が元になっている。
稽古は、剣道のように防具を身に付け打ち合うのではなく、打太刀と仕杖に分かれた形稽古が中心である。計十二本の形が定められており、年に一度、段位に合わせて全国大会が催されている。
マイナーな武道ではあるが、剣術とはまた違った趣があり、もっと評価されるべき武道である。
※1・・・古くは両者に区別は無かったとされており、得物の長さで呼称を分けるのは江戸後期以降である。
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